AKANE静岡県出身。タンゴに魅せられて35歳でブエノスアイレスにタンゴ留学。 タンゴダンサー/講師/タンゴライフアドバイザー/ライター・コラムニストとして活動。国際結婚を経て、現在は海外子育てに奮闘中。 著書kindle『<a href="https://www.amazon.co.jp/%E4%BA%BA%E7%94%9F%E3%82%92%E5%A4%89%E3%81%88%E3%82%8B%E6%B5%B7%E5%A4%96%E7%A7%BB%E4%BD%8F-vol-05-%E3%83%96%E3%82%A8%E3%83%8E%E3%82%B9%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%AC%E3%82%B9-%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%BC%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%B3-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E3%81%AE%E6%B5%B7%E5%A4%96%E7%A7%BB%E4%BD%8F%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF-ebook/dp/B0916VJBCS" target="_blank" rel="noopener noreferrer">人生を変える海外移住　ブエノスアイレス編</a>』 Instagram：<a href="http://www.instagram.com/akanetanguera" target="_blank" rel="noopener noreferrer">@akanetanguera</a> HP：<a href="https://akanetanguera.com/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">https://akanetanguera.com/</a>

みなさんお子さんのランチ、どうしていますか？ 公立小学校は給食がありますが、保育園、幼稚園はお弁当の場合もありますよね。 日本のお弁当というとお弁当箱におにぎり、卵焼きが浮かびますが、海外のランチはどうなんでしょうか。 そこで、2024年7月は、海外在住Sodaファミリーレポーターのみなさんにお子さんのランチについて聞いてみました。

こんにちは。アルゼンチンのブエノスアイレス在住のAKANEです。今月からよろしくお願いします。 さて、7月のテーマは子どものランチについてということで、アルゼンチンの幼稚園のお弁当事情についてご紹介します。<h2>幼稚園に持って行くお弁当は朝・昼・おやつ</h2>我が家の4歳の息子は、現在幼稚園に通っています。 まだ小学校入学前ということもあり、幼稚園の通園時間は午前中、午後、1日の3択から選べて、我が家は1日を選択しているので、朝9時から夕方17時まで。 アルゼンチンでは朝食は幼稚園で食べることが一般的なため、持って行く食べ物は、朝食、ランチとおやつ。アルゼンチンの朝食の定番は、ガジェティータと呼ばれる塩味控えめのクラッカーのようなもの。それにジャムとクリームチーズをさらに軟らかくクリーミーにしたような白いチーズをのせて食べます。ほかに、メディアルナと呼ばれる甘いクロワッサンなどの菓子パンを食べることもあり、全体的に甘い朝食が主流です。

ちなみに、アルゼンチンでは、クッキーやクラッカー全般をガジェティータといいます。​​ 朝ごはん以外に、おやつ用の甘いクッキーもガジェティータです。 我が家では、朝食はりんごやみかん、バナナなど、フルーツを持たせるようにしています。

最近、健康志向の人が増え、ディエテティカと呼ばれる健康食品屋さんが街中に溢れているブエノスアイレス。 以前は、マテ茶があるから野菜は食べないと豪語していたアルゼンチン人も健康を意識して、野菜や果物の摂取が増えてきているようです。

ランチは何をつくろうかと考えるのが苦痛すぎて、息子が好きそうなものを基本定番メニューにして、それを順変動サイクルで回す方式をとっています。 食べムラの多い4歳児のため、朝、一生懸命作ってもほとんど食べてもらえない日もあり、なるべく好きそうなものをお弁当に入れてみるのですが、なかなか難しいですね。 世のお母さんは、みんなどうしているんでしょう？ &nbsp;<h2>アルゼンチンの幼稚園のお弁当事情、ママ友に聞いてみました</h2>先日、あまりにもお弁当を残すので「どんなお弁当だったら食べるの？」と聞いてみました。 すると、ピザ、ハンバーガー、マクドナルドのハッピーセットだったらとのこと。我が家では、マクドナルドは大きくなってから行きたい大人のお店。 「ハッピーセット」は食べたことがないはずなので、ランチに誰かが持ってきて食べていたのでしょうか。また、ランチにはポストレと呼ばれるデザートを持って行きます。市販のヨーグルトやチョコレートムース、カスタードクリームのようなミニカップのデザート。 言うまでもなく、こちらはいつも完食です。

お友だちの家の弁当メニューが気になったので、幼稚園終了の出待ちの際に、ママ友にインタビューしてみました。・アルゼンチン人Aくんのママの回答 「パスタを持って行くかなー？　サンドイッチとか、ピザかな。ミラネッサとかスープも持って行くわ。お昼の時間に私が温かいものを届けることもあるわね」・アルゼンチン人Bくんのママの回答 「パスタとピザの繰り返しよ。たまーにライス」・コロンビア人Cくんのママの回答 「パスタが多いかな。息子はパスタが好きなのよね」という結果で、パスタが人気のようです。アルゼンチンでは、パスタはいろんな種類を食べます。スパゲティーのような細長いものも食べますが、マカロニタイプのものやラビオリ（四角形のパスタ生地に具材を挟んだもの）も人気です。 ソースを変えればそれだけでもバリエーションが広がります。またアルゼンチン人はピザが大好き。外食メニューの人気No.1はピザ。 1人1つのメニューを食べるよりも、大きなピザを頼んでみんなでシェアすれば経済的なうえに、アルゼンチン人の大好きなチーズがたっぷりのって満足度が高いのが人気の理由。街中にピザ屋さんがあり、スーパーでも家でチーズをのせて食べるだけのピザが売られています。朝、レンジでチンするだけでできるピザは、お弁当にはもってこいですよね。 息子のお弁当の定番メニューに増やしていきたいと思います。<h2> 幼稚園の先生に大好評だった日本のキャラ弁風アレンジ</h2>息子の幼稚園では、年に1回面談があります。幼稚園での様子や親の子どもへの接し方、教育方針について先生からお話を伺うのですが、その面談でのこと。 ちょっとしたアレンジのつもりで海苔を切り抜いた目と口を貼ったおにぎりのお弁当を持たせたことがあったのですが、先生たちから「息子さんは本当にお母さんの愛情をいっぱいもらっているんですね…」ととても感動し、興奮した様子で褒めていただきました。私としては興味本位で、しかも1、2回やっただけですが、アルゼンチンの幼稚園の先生たちには大好評でした。

<h2>義母の味、母の味。</h2>以前、引っ越しで冷蔵庫が使えず1日だけ義母にお弁当づくりを頼んだことがありました。 前日の夜に、これを明日持って行けばいいわよ、と義母が笑顔で手渡してくれたのは、白いご飯の真ん中にツナがちょこんと置かれたお弁当でした。 日本育ちの私には若干のためらいもあったのですが、息子は完食し「おいしかった！　またあれつくって」と帰ってくるなり言うので、このくらいの熱量で良いのか、と少しホッとした事件でした。

私は幼いころ、母がつくってくれるお弁当が大好きでした。 ご飯が冷たくてもお弁当の時間が待ち切れないくらい楽しみにし、おいしくいただいていたのは、母が作ってくれるお弁当だから。 少しでもあのころの母にしてもらったことを息子にもしてあげたくて、がんばってはみたものの、アルゼンチンではそこまで気合を入れる必要はなさそうです。毎日続くお弁当だからこそ、長期戦への持久力が大切。無理のない範囲でこれからも楽しみながらチャレンジしていこうと思います。

2024年7月のテーマ「子どものランチ事情」

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