AKANE静岡県出身。タンゴに魅せられて35歳でブエノスアイレスにタンゴ留学。 タンゴダンサー/講師/タンゴライフアドバイザー/ライター・コラムニストとして活動。国際結婚を経て、現在は海外子育てに奮闘中。 著書 kindle『<a href="https://www.amazon.co.jp/dp/B0DVQD4T73?ref_=quick_view_ref_tag" target="_blank" rel="noopener noreferrer">はじめてのブエノスアイレス2週間滞在完全ガイド</a>』著者AKANE, 酒井 綾子, AKANETanguera, へんいち&nbsp; kindle『<a href="https://www.amazon.co.jp/%E4%BA%BA%E7%94%9F%E3%82%92%E5%A4%89%E3%81%88%E3%82%8B%E6%B5%B7%E5%A4%96%E7%A7%BB%E4%BD%8F-vol-05-%E3%83%96%E3%82%A8%E3%83%8E%E3%82%B9%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%AC%E3%82%B9-%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%BC%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%B3-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E3%81%AE%E6%B5%B7%E5%A4%96%E7%A7%BB%E4%BD%8F%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF-ebook/dp/B0916VJBCS" target="_blank" rel="noopener noreferrer">人生を変える海外移住　ブエノスアイレス編</a>』 Instagram：<a href="http://www.instagram.com/akanetanguera" target="_blank" rel="noopener noreferrer">@akanetanguera</a> HP：<a href="https://akanetanguera.com/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">https://akanetanguera.com/</a>

コロナパンデミックによって、世界中の子どもたちを取り巻く環境は大きく変わりました。 国によって違いはあるにせよ、子どもたちの心と体の健康をどう守ればいいのか、改めて考えた方も多いかと思います。 今月は「子どもの健康について」というテーマを選んでみました。 皆さん、お住まいの国もお子さんの年齢も違う中で、何に気をつけているでしょうか。

今月のテーマは『子どもの健康』 アルゼンチンという国で暮らす中で、私が見つけた我が家なりの健康についての考え方を改めて整理してみました。<h2>アルゼンチンの病院事情</h2>アルゼンチンは国の方針で国立病院の医療は誰でも無料で受けられます。 私たちは主人の会社で健康保険に入っており、保険加盟の私立病院で受診した場合は無料でキャッシュレス。処方された薬も割引価格で購入できます。 そういった面ではとても助かっています。 ところが、専門医を受診する場合、アルゼンチンの専門医は検査機器が病院内設備にないことが多々あります。そういった場合、専門医とは別の検査施設で予約を取って必要な検査を受け、その結果を持ってもう一度専門医を受診しなければなりません。検査結果が出るまで数週間待つこともあり、結果が出るころには問題発生から1ヶ月経過してしまうことも。 進行速度が速い病気だと死んでしまうのでは？！と恐怖する私は、病院に頼らない健康体を維持する大切さを日々感じています。 また、息子は1歳半のときに日本で難病指定されている『小児関節炎』になり、1ヶ月小児病棟に入院したことがあります。（今はほぼ完治） 熱は出にくい体質ですが、高熱を出すと長引く傾向があるように思います。 通院中はステロイドを飲んでいたため、太りやすくなるので糖分には気をつけてね、と主治医から言われていたので、当時は糖分摂取には気を配っていました。 なるべく砂糖を使用したお菓子はあげたくないですが、4歳児には難しい話です。

<h2>私の健康に対する考え方</h2>子育て主婦なので「食べ物に気をつけている」と言いたいですが、実際はカップラーメンも食べますし、市販の甘いお菓子も普通に食べます。 私の持論として、 1. 生活習慣 2. 睡眠 3. 運動 4. 食事 この4つが生きていくうえでとても大切だと思っています。 これに加えて「折れない心」があれば完璧。 あまり深く考えずに無理のない範囲で続けられることを重視しているので、難しいことはしていません。子どもが生まれたばかりのころは、徹底していた時期もありましたが、やはり長くは続きませんでした（笑） いま、我が家でどんなことをしているかを整理してみました。 &nbsp;<h3>生活習慣</h3>アルゼンチンはシャワー文化なので、親と一緒に湯船に浸かることはありません。また、毎日お風呂に入らない子もいるそうですが、我が家は毎日入れています。 我が家の場合、息子は湯船に入って温まりながら、私は湯船の外に座って幼稚園の出来事を話したり、お風呂におもちゃを持ち込んで遊ぶ時間にしています。 お風呂嫌いの息子も湯船に浸かるのは好きな様子。お湯に浸かると筋肉がリラックス状態になるので、ストレス軽減にもなるのではないでしょうか。 &nbsp;<h3>睡眠</h3>妊娠中に読んだ本で、「赤ちゃんは買ったばかりのパソコンのようなもので、初期は何もないフラット状態。どのような生活習慣をインストールしていくかは両親の育て方」と書かれているものがあり「なるほど」と納得しました。 出産後、赤ちゃんのときから「夜20時に就寝」「朝8時に起床」を実践した結果、夜は寝るというサイクルは完璧にでき上がりました。 「親の都合で寝る時間をフレキシブルに変えると赤ちゃんは対応できない」ということで、3歳まではアルゼンチン特有の23時から始まる家族の夕食会には一切参加しませんでした。 主人に懇願され、クリスマスとお正月だけは特別に参加しましたけどね。 現在、就寝は21時と遅くなりました。 親の都合でイレギュラーが発生すると、22時過ぎには1人で勝手に寝落ちしています。<h3> 運動</h3>現在は幼稚園で申し込むプールに行っているだけですが、5歳になる今年からアルゼンチン男子のコミュニケーションツールのサッカーを始める予定です。 幼稚園で遊んだり、お友だちと公園に行ったり、幼稚園のプールクラスに参加したり、家族で休日に散歩に出かけたり、パパとサッカーをしたりと比較的活動的にからだを動かしています。 筋肉が増えるとプラス思考に優位な幸せホルモンと言われる脳内物質のドーパミンやセロトニンが出るので、運動は積極的に取り入れたいですね。

<h3>食事</h3>我が家の食事について気をつけていることは、次の5つ。①電子レンジを使用しない。 主人の希望で電子レンジは利用していません。私は電子調理派だったので子どもの離乳食時は苦労しましたが、慣れてしまうとなくても平気です。②ファストフードを食べない。 小さいころ、私もファーストフードには行かなかったし、主人の家族も同じだったそう。ティーンになって友だちと行く分には何も言いたくありませんが、身体が小さいうちはなるべく控えたいと思っています。③白い調味料を使わない 精製された塩や砂糖を使わないようにしています。砂糖はきび砂糖、塩は岩塩を使って調理しています。徹底しているわけではないのですが、毎日のちょっとずつの積み重ねが大事かな、と思っています。④飲み物は水 アルゼンチンでは粉ジュースや紙パックジュースを飲ませるご家庭が多いのですが、我が家の基本は水。ジュースはカフェに行って飲む特別な飲み物にしています。⑤なるべく自炊 アルゼンチンの外食は高いです。家で食べた方が安くておいしくて野菜も多いし健康に良いと思うので自炊しています。 もちろん母が疲れたときは、母のメンタルケアのためにデリバリーも頼みます。

<h2>折れない心</h2>強く固い心よりも自分の意思や状況に合わせてしなる、折れない心がこの国で生活するうえでとても大事だと日々感じます。 4歳の息子は、幼稚園という社会でたくさんのことを吸収しながら、いままで経験したことのない問題と向き合っています。 はじめて出会う出来事に間違った選択をしたり、失敗したりをすることもあります。 しかしそれらを事前に避けたり、取り除くのではなく、あたってみてどう解決するのか、自分の納得できる落としどころを見つけられるかは小さな経験の積み重ね。 トラブルや失敗、友だちとの喧嘩や悔しい思いを通して、人の痛みがわかり、優しくできるようになって、問題を解決する力も身につけていくのだと思います。

日々湯船に浸かりながら「あの子が今日こんなことして嫌だった」「僕はこんな風にした」という息子の話に、「そうなんだー。それは悲しいね。それはママも嫌だわ～」と共感したり、「みんなと仲良くできると毎日が楽しくなるよ」とアドバイスしたり。 またアルゼンチンでは、自分の気持ちを相手に伝えることが大事になるので、お友だちにどうやって気持ちを伝えたらいいかも作戦会議をします。 いちばん大切にしているのは、コミュニケーションを取りながら話しやすい環境をつくること。「いつもママは味方だよ。なにかあったらいつでもママと作戦会議しよう」という、どんなときも後方支援してくれる存在があれば、息子も元気に毎日をがんばれるんじゃないかと信じています。 こうやって子どもの健康のためにしていることを整理してみると、私もけっこうがんばっているんだな、と母である自分の努力を見直す時間になりました。 毎日が忙しくてイライラして、早く早くと急かしてしまいがちですが、子どもにとってはママがいつも自分に関心を持って笑顔で待っていてくれることもとても大切だな、と改めて感じました。

2024年11月のテーマ「子どもの健康について」

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