佐々木はる菜集英社「LEEweb」のコラム連載、時事通信社での特集記事など、海外渡航後も女性目線・ママ目線に強いライターとして国内外のトレンドや社会的な取り組みなどを幅広く執筆中。出産離職や海外転勤など自身の経験から「女性の生き方」についての発信がライフワークで著書にkindle「今こそ！フリーランスママ入門」。ブラジル生活8か月を経て家族でアルゼンチンへ。東京出身、小学生兄妹の母。Instagram／<a href="https://www.instagram.com/halna212/?hl=ja" target="_blank" rel="noopener noreferrer">halna212</a> note／<a href="https://note.com/miraiwotsumugu/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">https://note.com/miraiwotsumugu</a> HP／<a href="https://miraiwotsumugu.com/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">https://miraiwotsumugu.com</a>

今月のテーマは「聞いて！うちの小学校のこんなこと、あんなこと」これまでも、Soda!Soda!ファミリーレポーターのお子さんたちが通う学校の様子をレポートしてもらってきましたが、時間割、授業、教科書などなど、各国さまざまですよね。 そこで、今回は「聞いて！うちの小学校のこんなこと、あんなこと」と題して、学校のおもしろ情報や、不思議情報など、自由に書いてもらいました。

<h2>新年度の学校準備は、どこの国でも大変</h2>今年もあっという間に3か月が過ぎ、そろそろ新しい学年の準備が気になってくる季節になりました。アルゼンチンの新年度は2月後半に始まります。 その時期、文房具店は学校から配られた長い準備リストを手にした親子連れで大賑わい！ 新学期前の慌ただしい光景はどこの国も同じなんだなぁと親近感がわきます。

<h2>次々とやることが増える、アルゼンチンの学校準備</h2>今年度、子どもたちは日本人学校から現地校へ転校しました。午前中スペイン語、午後は英語で授業をする私立校ですが、スペイン語は超初心者、英語も簡単な会話程度というレベルなため、私たち家族にとっては大きな挑戦です。

そして学校開始前から大変だったのが、入学＆新年度の学校準備。 実は現地アルゼンチン人の方々にとっても手間のかかる大変なイベントで、次々にやることが増えていく状況をどんどん伸びていく枝葉に例え、昔から「まるで木のようだ」と言われているそうです。 &nbsp;<h2>書類の記入が大変！量も種類も多い</h2>まず大変だったのが、年度初めに提出する書類が多いこと！学校開始後にも新たな書類が配られ合計で10種類以上あり、ひとつの文書に記入する量も多く、提出先もそれぞれ異なるなど非常に時間がかかりました。

新たに入学したから特別多いというわけではなく「毎年大量の書類を提出しなければならない」と嘆く先輩ママたちの顔は、本当に憂鬱そうでした（笑） &nbsp;<h2>毎年、医師による健康証明やワクチン記録が必要！</h2>また、さまざまな証明書の提出も求められます。 特に大変なのが「健康証明」で、毎年個人で健康診断を受け医師に署名してもらわなければならず、年齢に応じた予防接種を受けているかも厳しくチェック。

さらに前の学校の成績表、家族全員分の身分証明書と戸籍、ワクチン証明書など、全て揃えるのは非常に骨の折れる作業でした。 &nbsp;<h2>細かい決まりがあった学用品や制服</h2>言葉や「アルゼンチンの常識」がわからないため、学用品や制服の準備にも苦労しました。 まずリストに載っている文房具が何を指すかはっきりわからないため、全て「画像検索」し、お店の人に質問。さらにノートは教科ごとに大きさだけでなくブランドまで指定されているため、文房具店を何軒も回って探しました。 また、現地の私立校は基本的に制服があります。 シャツ・ポロシャツ・体操着は学校で指定のものを買い、男子のズボンと靴下は街なかの「制服専門店」で揃える、といった細かいことがわからずしばらく購入を迷っていました。 すると、ハイパーインフレ国なので毎月値段が上がり、3か月前と比べ1.5倍のお値段に！

一方で通い始めてみると「みんな指定以外のものも使っている」といった状況もあり、「もっと早く買えばよかった」「慌てて買わなければよかった」の狭間でモヤモヤすることも多いです(笑) &nbsp;<h2>準備や規則についての指示が日々追加される</h2>入学して2週間ほど経ちましたが、毎日のように学校から連絡が来るため、そのメールを読み質問するだけであっという間に時間が過ぎていきます。 日本で小学校に入った際もプリント類や書類の提出が多く手間がかかると感じました。 でも日本の場合は、提出物の種類や期限が明確で、当初の説明が次々と変わっていくようなことはありません。 本当に後から後からやることが増えるのは現地の方にとっても悩みの種。 そのせいもあるのか、入学後に印象的だったのが保護者同士の繋がりの深さです。 各学年にグループLINEのようなものがあり、提出書類や持ち物の確認から誕生日会のお誘いまで活発にやりとりが行われ、こちらも毎日着信音が鳴りやまないほど！ 保護者会の参加率も高く、活発に意見が交わされながらも和やかな雰囲気でした。

<h2>外国人に寛容なアルゼンチンの文化に感謝</h2>環境がガラッと変わったせいか、最初の週末に兄妹揃っていきなり発熱するなど、まだまだ親子で手探り状態が続いています。 アルゼンチンは移民国家なため外国人にも寛容だと言われていますが、実際に学校の方々は新入りの私たち家族に対しても優しいなと感じます。質問すると丁寧に答え、入学してすぐ誕生日パーティーに誘ってくださるなど、感謝する機会が多いです。&nbsp; 我が家の試行錯誤する様子や、ドキドキしながら参加した誕生日会のエピソードなど、現地校ならではの体験についても引き続きいろいろと書かせていただきたいと思っています！

2023年3月のテーマ「聞いて！うちの小学校のこんなこと、あんなこと」

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