<h4>Kay</h4>東京都出身、一男一女の母。 大学卒業後、国内IT企業、法律事務所、外資エンタメ企業勤務を経て、 2021年より家族4人で北京市に滞在中。 2022年末まで中国の厳しいコロナ政策下での生活を経験。 現在は現地の大学にて中国語を勉強中。 書道、料理、中国茶など中国の文化を楽しんでいます！

今日は何もしたくな～いっていうとき、ありますよね？ 残業して急いで帰ってきたけど、お腹すいた～と騒ぐ子どもたちにため息… 朝から出かけてバタバタの夕食。こんなときのお助け手抜きパパッとご飯。皆さんは何をつくりますか？ 我が家は、子どもたちが小さいころはうどんかどんぶりが多かったかなあ。 高学年以降はお惣菜のトンカツを買ってカツ丼。男子は大好きでした。笑さて、海外ではみなさんどうしているのでしょうか？ 今回は「世界のパパッとご飯」と題して、海外に住んでいるみなさんのレシピやアイデアを教えてもらいます。

<h2>中国はワイマイ（デリバリー）天国</h2>ここ北京で食事の手抜きをしたい、となればまず第一にワイマイと呼ばれるフードデリバリー。 ほとんどのレストランがワイマイのアプリに対応しており、アプリを使って食べたいメニューを選んで決済をすると、街中に常にたくさん待機しているドライバーとマッチングし、30分程度で配達してくれます。 GPSでドライバーがいま、どこにいるかもわかるので安心。送料も無料～100円程度で、コーヒー1杯でも気軽に頼むことができます。 このワイマイ天国にすっかり甘やかされた私は、日本に帰国して生きていけるのでしょうか。<h2> 我が家のワイマイ人気メニュー</h2>第1位：やっぱり中華料理！中でも辛くなく、子どもも食べやすい広東料理は、点心や蒸しケーキなどのデザートメニューも豊富です。第2位：餃子や焼売。自宅で簡単にサラダやスープだけをつくり、メインに餃子をワイマイすることもあります。希望すれば茹でていない生の状態で配達してくれるので、自宅で茹でたてを食べられます。餃子の中身も日本で一般的な豚肉や白菜だけでなく、卵、春雨、椎茸、羊肉、太刀魚などバラエティ豊かで、食べ比べも楽しめます。第3位：ロシア料理、中東料理、インド料理やベトナム料理などの外国料理。たいていのお店がワイマイに対応しており、ボルシチやビリヤニなどその日の気分にあわせて注文します。

<h2>自宅での手抜きご馳走メニューといえば、火鍋</h2>

寒い季節の手抜き家庭料理といえば、火鍋。日本で“火鍋”というと唐辛子がたくさんの真っ赤な激辛スープの鍋を想像するかもしれませんが、中国では鍋料理全般を指します。辛い火鍋は四川火鍋や重慶火鍋といわれる、火鍋の一種です。中国では各種火鍋レストランも豊富ですが、自宅で火鍋を楽しむ人も多く、手軽に材料を準備できます。1）まず、鍋底（鍋のスープ）を選びます。 スーパーで、水で薄めて使う製品がたくさん売られており、以下のような味の種類があります。・清湯：鶏ベースに棗やクコの実が入ったもの ・番茄：トマトベースのスープ ・菌菇：きのこベースのスープ ・麻辣：唐辛子や豆の味噌が入った真っ赤な辛いスープその他、トムヤム味やカレー味などの変わり種もあるようです。我が家の子どもたちには、トマト味が一番人気。

2）具材を準備。 スーパーのデリバリーアプリ内には“火鍋到家”（火鍋が自宅に）というコーナーが設けられ、火鍋用の食材が豊富に揃います。牛肉、羊肉は取りやすいように1枚ずつ丸まって冷凍されていたり、きのこやカットした野菜が数種類ずつ盛り合わせになっていたりと、開封するだけですぐに食卓に並べられるよう工夫された食材がたくさんあります。そのとき家にある野菜や豆腐などと、これらの食材を組み合わせて準備します。 我が家の人気の具材は、破竹（細い筍）と湯葉。中国では大豆製品の種類が豊富で安価です。

3）お好みの付けだれを準備します。 お店でいただくときには何種類ものたれや香味野菜を調合してオリジナル付けだれをつくるのですが、自宅で火鍋の場合は胡麻だれに、好みでねぎや香菜、黒酢を合わせます。4）あとはお好きに煮ながらいただきます。 途中で具材が足りなそうなときは、食事中にスーパーのアプリで追加注文してしまうことも。締めには麺を入れます。

キッチンでの準備は具材を切るだけ、お皿に乗せるだけ。あとは食卓で皆が一緒に楽しめる火鍋は、手抜きで簡単ですがご馳走感もあり、体も温まって北京の冬に最適です。洗い物が少ないところも大事なポイントです。 &nbsp;

2024年2月のテーマ「世界のパパッとご飯」

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