<h4>ゆかり</h4>北京駐在4年目の、4児の母です。4人目は北京で出産。 東京文京区育ち、上智大学外国語学部ロシア語学科を卒業後、静岡第一テレビに就職。 退社後日本語教師の資格を取り、ウクライナ国立ハリコフ教育大学、ATI東京日本語学校、アルファ国際学院、区立小学校などで日本語講師として勤務。 中国生活についてブログも書いているのでよろしくお願いします。 https://ameblo.jp/aosumikmama

『違いを知ってつながる』をキーワードに、さまざまな国や民族の教育事情を紹介するグローバルレポート。毎月ひとつのテーマを設定し、各国からレポートしていただきます！4月のテーマは「学校を比べてみた」 それぞれのお国柄が垣間見える楽しいレポートです！

<h2>幼稚園で数学と英語の授業？！</h2>驚いたことは、何と言ってもその教育熱です！中国の幼稚園は、2歳から入園できます。 我が家は、マンションから徒歩5分ほどの現地幼稚園に、5歳の長女と4歳の次男が通っています。 モンテッソーリ幼稚園なので、学年によるクラス分けはありません。全員同じ空間にいてそれぞれが自分の課題をこなしていますが、音楽やダンスの時間はだいたい2歳～4歳クラス、5歳～6歳で分かれて行動しています。 午後の時間、4歳以下は1時間15分程度、お昼寝の時間があり、その間5歳以上は英語の授業です。 ネイティブの外国人教師がいて、発音から読み書きまで指導されます。 また、数学の時間があり（授業ではなくそれぞれのレベルに合わせてひとり一人課題をこなします。）4歳の息子は足し算・引き算、5歳の娘は掛け算・割り算をしています。 それに中国語の授業もあります。宿題は毎日算数か中国語のテキスト2ページ程度です。 いい大学に行くためには、いかにいい小学校に行くかが重要なのです。そのため幼稚園から勉強しなければならないのです。 週1回の音楽の授業は、専門の先生が来て教えてくれます。さらに、幼稚園後の習いごとも充実しています。 ピアノは保育後、幼稚園に先生が来て教えてもらっている子もいます。 中国で人気が高いのがバイオリン、他にもバレエ、水泳、テニス、バスケ、ストライダー、柔道、将棋、囲碁、レゴ、クッキングなどなど・・・週5でやっている人がほとんど。親も子も忙しそうです。なんと、この度、中国政府が宿題禁止、塾禁止、テスト禁止令を出したほどです。それほど過剰な勉強を強いているということでしょう。 習慣の違いといえば、授業を受ける姿勢が日本と違って驚きました。手の上げ方は、日本は手のひらを先生に向けますが、中国は小指の側面を先生に向けて、左手を右肘に添えてピンと上げます。地面に座る姿勢は、日本では体育座りですが中国ではあぐらをかきます。これには最初、とても驚きました！

<h2>家族総出で子育てをバックアップ</h2>幼稚園では午前にフルーツ、午後にフルーツ＋ヨーグルト＋サンザシ or ナッツ or ウズラの卵の時間があります。ランチは中華料理の給食です。 そして送り迎えに来るのはおじいちゃんおばあちゃん！中国では女性も働くのが一般的なので、おじいちゃん、おばあちゃん、アーイーというお手伝いさん総出で子育てにあたります。日本では、自分の両親にすら頼みづらいので、何ともうらやましいです。 さて、長男は北京日本人学校に通っています。ここには中学校もあり、小学生から中学生まで同じ校舎で学んでいます。全校遠足も運動会も一緒で、1年間を通して一緒に活動する縦割り班というのが割り振られ、日頃から小学1年生から中学3年生まで交流があることが、日本とは違う大きな特徴で、いい点だなと思います。生徒全員が、マンションが手配するバスか、保護者が送り届けなければなりません。現地の小学生も同様で、日本のように子どもが一人で外を歩いている光景を見ることはありません。

<h2>2021中国流行語！</h2>中国でも、若者言葉やネットスラングがあり、年末になると流行語が発表されます。 2021年の流行語は『双減』昨年、中国政府が打ち出した、小中学生の「宿題」と「塾通い」の2つを減らす「双減」政策のことです。 今後、中国教育がどう変わっていくのか注目です！&nbsp;

2022年4月のテーマ「学校を比べてみた」

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