<h4>ゆかり</h4>北京駐在4年目の、4児の母です。4人目は北京で出産。 東京文京区育ち、上智大学外国語学部ロシア語学科を卒業後、静岡第一テレビに就職。 退社後日本語教師の資格を取り、ウクライナ国立ハリコフ教育大学、ATI東京日本語学校、アルファ国際学院、区立小学校などで日本語講師として勤務。 中国生活についてブログも書いているのでよろしくお願いします。 https://ameblo.jp/aosumikmama

日本では4月が新学期ですが、世界のほとんどの国では9月に新年度を迎えます。 6月に学年が終了し、卒園式や卒業式があり、夏休みのあと、新たな学年が始まります。日本の夏休み＝（イコール）宿題というイメージがありますが、他の国ではどうなんでしょうか。 そもそも宿題ってあるの？　月一回のオンラインMeet-Upでもそんな話が出ました。 ちなみに・・・たくさん宿題が出るのは日本特有のようです。 夏休みが終わる直前、8月末のあの切羽詰まった感じ・・・ある意味、日本の夏の風物詩でもあります。（笑）みなさんはどんな夏を過ごされましたか？海外在住Soda!ファミリーレポーターの夏休みはどんな様子だったのか。今回は夏の過ごし方についてレポートいただきました。

<h2>中国も9月が新年度。でも会社や幼稚園には夏休みがありません</h2>日本人学校の夏休みは7月23日から8月22日まででした。 夏休み明けの登校にあたっては、家族全員の3日以内のPCR陰性証明の提出と、7日間北京市を出ていないことが条件でした。 しかしこちらは最終そうなった、といったところで、夏休みが始まった7月の時点では登校可能になる日数（＝北京市を出ていない日数）が、3日間だったのが、8月登校日の直前になって7日間に変更されたので、それに合わせて旅行の日程を組み戻ってきたはずが、帰ってきて7日経っておらず始業式に登校できなかった友達もいます。 相変わらず急な変更が多いです。 　 一方、中国の学校は7月15日から休みで9月1日から新年度が始まります。 我が家の真ん中二人が通う幼稚園は夏休みがありません。 なので長女は、8月31日に幼稚園を卒業、翌9月1日に小学校入学となります・・・！ 親たちはというと、会社に夏休みはありません。 なので、幼稚園の友達たちも、休んで旅行へ行った子は数人だけで、ほとんどの子どもは毎日休まず登園してきています。<h2>トラブル！「外国人は市内へ入ることができない」と、拒否！！</h2>まだコロナがなかった3年前、北京に来て初めての夏は、高速鉄道（日本でいう新幹線です）で2時間くらいの、秦皇島（しんのうとう）というところへ旅行へ行きました。 海があるリゾート観光地で、『万里の長城の最東端』があることで有名です。 今年もまた行きましたが、トラブル発生！ 何と、「外国人は市内へ入ることができない」と、そのまま追い返されてしまいました！！ ホテルの予約も取っていたのに、出発日の朝突然、社区※から宿泊の許可が下りないと・・・。 すでに駅に向かっていたので、午後には許可が下りることを祈りながら現地へ向かい、到着したものの、 「まだ許可が下りない」 の一点張りで何の説明もありませんでした。社区と直接連絡を取りたいと1時間半ほど抗議を続けましたが繋いでもらえず、らちがあかないので、北京へ戻る途中の天津に急遽、旅行先を変更。 北京から新幹線で30分と近いのですが、これまで行く機会がなかったですし、子どもたちが希望していた海へも行けたので、結果的に良かったです。※中華人民共和国における都市部の基礎的な行政区画の単位を指す語

<h2>国内旅行なのに、北京に戻るときには48時間以内のPCR検査が必要</h2>天津市は健康アプリの登録も簡単にでき（健康アプリは全国共通でなく、市によって独立しています）すんなり入ることができました。 北京はどこへ行くにも3日以内のPCR検査証明が必要ですがそのようなこともなく、地下鉄以外ではマスクも厳しくチェックされませんでした。 しかし！北京に戻るときには48時間以内のPCR検査が必要。 けれども天津市には北京のように至る所にPCR検査会場が設置されているわけではなく、病院へ行くしかありません。 しかも結果をオンラインで受け取れないとのことで、結果を受け取るために、検査翌日に再び病院へ行くことに。 そして新幹線の駅では、北京行の電車の乗り場だけ、PCR検査のチェックがありました。

<h2>旅行は、外国人への制限とPCR検査、隔離のリスクが伴います</h2>去年は将棋大会のため長男と父親が上海へ行きましたが、滞在中に上海市内で一人感染者が出たため、感染者が立ち寄った場所へ行ったわけでもないのに、上海から北京に戻る人は全員PCR検査＆14日間の健康観察に。 北京に戻ってこれても二人は自宅には戻れず、PCR検査の結果が出るまでマンションの別の部屋に泊まることになってしまいました・・・。 私はドア越しに食事を届け、洗濯物を受け取りました。 広い上海市でたった一人出ただけでこの対応です・・・。また、同時に映画『アバター』の舞台となって有名な張家界（ちょうかかい）ではクラスターが発生し、こちらも多くのお友達が旅行に行っていましたが、14日間部屋から出られない完全隔離となっていました。

&nbsp;日本でもニュースになったと思いますが、今年は『中国のハワイ』と呼ばれる人気リゾート地、海南島（かいなんとう）でコロナが発生し、8万人の観光客が足止めになりました。とにかく、隔離覚悟なのは言うまでもありませんが、旅行することに大変苦労を伴います。 現地の健康アプリが外国人は登録できなかったり、外国人お断りのホテルが多かったり、外国人というだけで行動に制限がかかり、多くの外国人が帰国する事態になっています。

2022年9月のテーマ「夏の過ごし方」

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