<h4>あかね</h4>東京都出身。3児の母。 2017年、長女が小学校2年生のときに、 旦那の仕事の都合でハワイ・オアフ島に移住。 現在、7歳女子、9歳男子、13歳女子の子どもたちは現地公立校に在籍中。 常夏の南の島から、アメリカの教育、育児についてゆるっとレポートします。

6月は英語・数学・国語・理科・社会の5教科以外の教科、つまり音楽や体育といった「副教科」について各国の事情をレポートしてもらいます。日本では2022年から小学校高学年で教科担任制が導入されるようになりましたよね。主要教科含めて専門性の高い授業を目指す、といったところでしょうか。さて、そもそも時間割がない自由な外国では、いったいどんなふうに音楽や体育、図工を学ぶのでしょうか。運動会や音楽会ってあるんでしょうか。今月も各国違ったレポートとなりました。

ALOHA！ アメリカ、ハワイオアフ島在住6年目、3人子育て中のあかねです。今月のテーマは、音楽、美術、体育などの副教科の授業についてということなんですが・・・ うちの子たちが通う公立小学校の場合、音楽の授業はありません。 図工の授業はありますが、専任講師はおらず、担任の先生の指導で行います。体育の授業はあります。でも体育館はないし、校庭もないので、広めの教室や、学校の横にある公立の公園のバスケットボールコート、芝生のフィールドなどで行います。実は、ハワイの公立小学校では学校の予算によって、副教科の授業があったりなかったりします。同じ公立の小学校でも、予算もその使い方もまちまちで、日本のようにどの学校も同じ、という訳ではないのです。 その代わり、各学校は、専任の先生を雇うために、独自に寄付金を募ります。 ちなみに、うちの隣の公立学校には音楽があると聞きました。

<h2>プールも水泳の授業もないけれど、溺れないで泳ぐ方法は海で遊びながら</h2>さて、体育の授業があると言っても、日本のような鉄棒も跳び箱も、それから縄跳びもありません。50メートル走もないし、なんなら運動会もありません。 ほぼ、遊びの延長のような感じです。（笑）そして、意外かもしれませんが、ハワイの公立小学校にプールはありません。

では、泳ぎはどうやって？海で水泳の授業でもするの？と思われるかもしれませんがそんな授業はありません。 なので、実は、ハワイの子どもたちは水泳教室にでも通わない限り、きちんとした泳ぎ方は知らないのです！ 溺れないで泳ぐ方法は遊びながら自然と身につけている感じです。<h2> 運動会はないけれど、募金集めの『かけっこ大会』商品はピザパーティーやアイスクリーム！</h2>さて、先ほども書きましたが、こちらの小学校では、予算を確保するために各学校ごとに独自でスポーツイベントなどの募金集めイベントを行います。 うちの子たちの小学校では運動会はありませんが、募金集めのイベントの『かけっこ大会』があります。 年に一回開催されて、『たくさん走ったクラス』や『たくさん走った子』を表彰します。 「頑張って走るから、寄付お願いします！」 という感じで、親戚や友だちから寄付をしてもらいます。ちなみに、寄付金が多かったクラスも表彰されます！！ 商品は、ピザパーティーやアイスクリーム、休み時間の延長などです。

<h2>フラダンスやハワイの歴史を学ぶ授業『ハワイアン』</h2> ハワイには、ならではの副教科の授業があります。 それは『ハワイアン』という授業です。

ハワイの歴史、ハワイ語、そしてフラダンスなどを専任の先生から学びます。 そして、毎年5月に学校で行われるメイデーのイベントで、フラダンスを披露します。メイデー（英語で”May Day”）は 世界的な労働者の祭典ですよね。日本でも5/1に各地で集会が開かれると思いますが、実はハワイのメイデーは「レイデー」とも言われ、ハワイの人々が感謝の気持ちや敬愛の念を​​表す時に贈る、大切な愛情表現のひとつであり、文化的シンボルであるレイを祝う日として、各地、各学校でイベントが行われます。今年はコロナ禍後、3年ぶりの開催となりました。&nbsp;<h2>ハワイでも放課後の習いごとは盛んです</h2>

学校の授業がこんなふうにゆるい感じなので、興味がある子どもは、各自放課後や週末に習いごとをしています。サッカー、バスケ、テニス、空手、柔術、野球、体操、水泳、バレエ、フラダンス、アート…そして公文や学習塾もあります。日本ほど設備は整っていませんが、ハワイでも日本とほぼ同じような習いごとがあります。 公民館のようなところで、州が主催する習いごともあります。金額もお手ごろなので、講座は毎回大人気です。我が家の息子はサッカーを始めたので、週2～3回の練習と、ゲームシーズンは週末に試合、と忙しくしています。 年中暑いハワイでの屋外スポーツ。寒さがきつくて・・・ということはないですが（笑）、毎日暑いのもなかなか大変です・・・

そして何より、どこに行くにも親の送迎が必要なので、きょうだいで同じ曜日に違う習いごとがかぶってしまうと、車であっち行ったりこっち行ったり・・・ これがなかなか大変なのですが、子どもたちのため、みんな頑張っています。MAHALO!

2023年6月のテーマ「副教科について」

‌