<h4>あかね</h4>東京都出身。3児の母。 2017年、長女が小学校2年生のときに、 旦那の仕事の都合でハワイ・オアフ島に移住。 現在、7歳女子、9歳男子、13歳女子の子どもたちは現地公立校に在籍中。 常夏の南の島から、アメリカの教育、育児についてゆるっとレポートします。

2025年最初のグローバルレポートは、海外で子育て中のみなさんに、お子さんの教育について気がかりに思っていることや、悩んでいることについて聞いてみました。 幼稚園から大学生までさまざまな年齢のお子さんがいるファミリーレポーターのみなさん。 それぞれ現地での学校や勉強、進学など教育に関する悩みごとや心配ごとなどを共有してみたいと思います。

ALOHA！ アメリカ、ハワイオアフ島在住7年目、3人子育て中のあかねです。今月のテーマは「子どもの教育についての悩みや気になること」。海外で子育てをしていて気になるのは、日本との違いです。 我が家は、父母ともに日本生まれ、日本育ちの日本人。子どもたちもみんな日本生まれです。 子どもたちもいつかはまた日本で生活することになるかもしれない、と思うと、日本ではこうなんだよ、ああなんだよ、と教えておくことも多々あります。とにかく、自由すぎるハワイの学校。 日本に帰ったら戸惑うことも多いだろうな、ということは簡単に想像できます。 教室には土足のまま入ること、体育の授業のために着替えたりしないこと、ランチはカフェテリアに行って食べること、ビーチサンダルでなければどんな靴でも良いこと、どんな髪型、髪の色でもよくて、ピアスもメイクもOKなこと…！

ハワイの自由で伸び伸びした学校生活もいいなと思う反面、食育やごみについてはゆるすぎて、逆に日本と比べてどうかなと思ったりします。カフェテリアで出るスクールランチは、とにかく美味しくない、栄養も偏っている、おまけに気にせず捨てる。 ちなみに今日のランチメニューは、チーズピザ、野菜スティック、枝豆、果物。でもこれ、ましな方かもしれません。そして、飲み物は低脂肪牛乳か、チョコレートミルク。食べ残し（全く口をつけていないものも）はそのままゴミ箱行きです。分別も何もありません。日本人の感覚からすると、もったいない…と思ってしまいます…

ただ、これらはあくまでも、日本とは"違う"ということで、個人の好き嫌いはあったとしても、良い悪いではないということも、口を酸っぱくして伝えていることの一つです。アメリカは多国籍文化で、特にハワイは「人種のるつぼ」と言われるように、さまざまな文化や価値観が混在している、ということを肌で感じる経験をさせてもらっていることは、ありがたいと思います。外国に住んでいても、日本人としてのアイデンティティは持っていて欲しいと思っているので、そういったことは家庭内でできる限り教えるように気をつけています。たとえば先日、長男が「この書類にサインして」と赤いペンを持ってきました。 私は「日本では、名前を赤いペンで書くことは、縁起が悪いとされているからダメなんだよ」と教えました。赤字で名前を書いてはいけない理由は諸説あるようですが、赤字で書かれた名前を見て、いい気分がしない人が多いので『相手への心遣い』であるとともに、教養として知っておいて欲しいことだな、と改めて思いました。こんな小さなことですが、海外で暮らす日本人としては、いつか日本に戻ったときのために、気をつけています。 MAHALO!

2025年1月のテーマ「子どもの教育への不安」

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