<h4>みゆっち</h4><p>香港駐在2年目、2児の母。東京生まれ富山育ち。山と海と新鮮なお寿司が大好き。早稲田大学第一文学部卒業後、経済産業省に入省。夫の転勤のために退職し、2007年～2010年にロンドン、2021年～香港在住。現在はオンラインにて方眼ノート1Dayベーシック講座と10min FOCUS Mapping®初級・中級オンライン講座を開講しながら、オンラインツアーガイドと東京のFMラジオ局J-WAVEの特派員としても活動中。</p>

<p>『違いを知ってつながる』をキーワードに、さまざまな国や民族の教育事情を紹介するグローバルレポート。毎月ひとつのテーマを設定し、各国からレポートしていただきます！</p><p>4月のテーマは「学校を比べてみた」<br>それぞれのお国柄が垣間見える楽しいレポートです！</p>

<h2><strong><u>授業はもちろん宿題やノートの提出、テストの採点までオンライン</u></strong></h2><p>とにかくオンライン化がかなり進んでいることに驚きました。 当時、香港への入国に際しては2～3週間のホテル待機が必須となっていましたが、転入生は、その段階から、転入予定クラスへのオンライン授業に参加することができました。&nbsp;<br>また、家族や兄妹が発熱した際には2日間の出席停止が求められますが、その2日間も体調を崩していない児童はオンラインで授業に参加することができました。&nbsp;<br>学校の授業参観、保護者会、PTA総会も、すべてオンラインになっていますので、昨年4月に転入して以来、PTA役員をしていない保護者が学校へ行く機会は、ほとんどありませんでした。10月に運動会もありましたが、運動会の参観もZoomでした。先生方も全面的に協力して下さり、1学年の競技に対して、カメラ4～5台を使って撮影し、そのまま配信してくださり、大変ありがたく思いました。&nbsp;<br><br>現在、香港は、2022年1月以降、幼稚園～高校までのすべての学校で登校ができず、オンライン授業となっています。授業はもちろんのこと、宿題やノートの提出、テストの採点もオンラインにて行われます。最初の数日は、タブレットの操作などを親が手伝いましたが、6年生も2年生も、すぐに自分でできるようになりました。オンライン授業から2ヶ月近くが経った今では、Zoomのブレイクアウトルームにて、お楽しみ会の準備を話し合うような活動をしている姿を見ることもありました。卒業式も、中学部、小学部ともにZoomで行われました。子どもたちの合唱は、事前に一人一人が録画したものを、音楽の先生が編集してくださったものを見せていただきました。子どもたちの顔を見ながら、落ち着いて歌を聞くことができ、とても感動しました。また、その合唱をデータで何度も聞き直すことができたことも、オンラインならではの良さだったと感じました。<br>&nbsp;</p>

<h2><strong><u>充実した英語教育</u></strong></h2><p>英語の授業は日本のときに比べて格段に増えました。 2年生も6年生も、ほぼ毎日、英語の授業があります。 香港の日本人学校は、両親どちらかが英語を母国語とする家庭のお子さんもいるため英語の授業は習熟度別に4クラスに分かれています。 教えて下さる先生は、すべて英語のネイティブスピーカーの方です。教科書は、イギリスで使われているものを使っていますので、一番下のクラスにいても、日本にいた頃よりレベルが高く、特に6年生の内容は、中学3年生のころに自分が書いていた分量の英文を書くような宿題がでることもありました。また、4年生以上の図工は、英語で行われています。図工だけが英語で行われている理由は分かりませんが、ほかの教科に比べて、使う言葉が限定されることもあり、子どもたちも理解しやすいのかもしれません。実際に、転校当初、先生の指示が分からないと困っていた息子も、クラスのお友達に内容を教えてもらったり、先生のジェスチャーや黒板の内容から推測したりすることで、少しずつ慣れていったようでした。小学校在学中に英検2級を取る児童もいるということを聞いています。<br><br>そしてこの学校は転出転入が毎月のようにあります。学期末や月末だけではなく、月の半ばでの転出転入も毎月のようにありますので、対応なさる先生方は、大変だろうなと感じております。子どもたちも、最初は、戸惑いを覚えていましたが、最近はこの環境に少しずつ慣れていっているようです。<br>&nbsp;</p>

2022年4月のテーマ「学校を比べてみた」

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