<h2>みっちー</h2>イギリス北部スコットランドの小さな町で、スコットランド人の主人と長 女（8歳）と長男（4歳）の4人で暮らしています。海と山に囲まれた自然いっ ぱいの片田舎から、現地のリアルな教育・子育て事情をお届けします!

スコットランド在住のみっちーさんの長男君は今年から小学1年生になりました。&nbsp; みっちーさんのご主人はセカンダリースクール、日本で言うところの中高生の先生です。 ご主人の学校とお子さんたちの小学校は同じ敷地内にあるということで毎朝ご主人が2人を連れて出勤してくれることになりました。みっちーさんは幼稚園の送り迎えがなくなり、少し手が離れたそうです。&nbsp;ところで、スコットランドとイギリスの関係ってご存知でしょうか。そもそもイギリスは日本特有の呼び名です。正式名称はUnited Kingdom of Great Britain and Northern Ireland、日本語では英国と表記します。スコットランドは、英国（United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland）を構成する4つの地域のひとつです。かつては「スコットランド王国」として独立したひとつの国でしたが、1707年にスコットランド王国とイングランド王国が合併し「グレートブリテン連合王国」が成立。1801年にアイルランド王国が加わり「グレートブリテン及びアイルランド連合王国」が成立し，その後1922年に南アイルランドが分離して，現在の「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」と改称しました。（外務省HP:スコットランド　～　日本との知られざる絆と独立問題より引用）以上、スコットランド豆知識でした。&nbsp;

<h2>入学式もなく、あっさり始まった小学校生活</h2>8月からスコットランドでは新学年がスタートしました！我が家の長女は小学5年生に、そして長男はピカピカの小学1年生です。日本では、6歳～7歳に小学校に入学しますが、スコットランドの小学校入学は4歳～5歳（※2022年8月時点）。学年内で一番誕生日の遅いお子さんだと4歳半で小学校に入学することになります。&nbsp; 「4歳半はさすがに低年齢過ぎる・・・」と入学を1年遅らせるご家庭もあります。スコットランドでは入学式や始業式はありません。いつも通り学校に登校です。&nbsp; 入学当日、学校まで一緒に行くと長男は友達を見つけて、一緒にすたすたと校内へ入って行きました。ママ友と「もっと、私たちの方を振り返ったりすると思ったんだけど、アッサリし過ぎてたね！」と、拍子抜けして大笑いしました。 その後も長男は何の問題もなくすんなりと学校に溶け込んで、毎日楽しそうに学校に行っています。 周りの親御さんと話しても「もっと登校前に愚図ったり、ちょっとママにべったりになると思ってたんだけど、すごくアッサリと小学校に慣れちゃった！」とみんなスムーズに小学校デビューができたことに驚いている模様。小さな子どもたちが驚くほどあっさりと小学校デビューが果たせる秘密。それは、保育園と小学校が連携した充実のサポート体制にあります。※現在、スコットランドでは小学校入学の年齢を上げるかどうかの議論がされています。&nbsp;

<h2>保育園の最後3ヶ月は「小学校移行期」として小学校を訪問</h2>地域の保育園では年長さんの最後の3ヶ月を「小学校移行期」と位置づけ、小学校入学に備えたサポートをしてくれます。&nbsp;例えば、入学する小学校に毎週のように連れて行ってくれます。&nbsp; そして学校の給食を食べたり、学校の運動場で遊んだり、ときには上級生のクラスに短時間お邪魔したり、学校の先生たちと交流させてくれたりもします。

このような日々の中で、子どもたちは学校がどういう場所なのか、上級生たちがどんな様子で勉強しているのか、どんな先生がいるのか、など小学校のイメージをつくっていけるのです。&nbsp;

<h2>スコットランドの小学校では、複数の学年が混ざる「混合学級」がポピュラー</h2>そして夏休みの前には、各家庭に入学説明会の案内とクラス、担任の先生の情報が入った 手紙が届きます。入学説明会の日は、保護者が多目的ホールで説明会に参加している間、子ども達は自分のクラスへ行き、クラスメイトや担任の先生と交流する時間が設けられています。入学前の学校訪問で顔を合わせたことがある子どもも多く、さらに保育園と小学校の連携により、子どもたちに関する情報の申し送りがしっかりされているので、先生たちは「あなたがイザベルね！」「ジョージ、いらっしゃい！お姉ちゃんのソフィーとそっくりね！」とひとりひとりに緊張をほぐすような言葉をかけてくれました。

ちなみに我が家の長男はなんと Composite class という小学校1年生と2年生の混合学級に入ることになりました・・・！スコットランド国内の90%の小学校には、複数の学年が混ざる混合学級が存在します。&nbsp;小学校にはいつも混合学級があったにも関わらず、あまり気にも留めていなかった私。 しかし、長男が混合学級に入ることが決まり、少し戸惑いを覚えてしまいました。

「読み書きの基礎を習う大切な学年なのに、大丈夫かな～（汗）」 と周りに話していると、「どうせクラス内ではグループ分けがあるから、2年生がいても変わらないよ～」（クラス内のグループ分けに関してはこちら→<a href="https://www.seiban-sodasoda.com/contents/global-report/detail/71/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">『時間割も授業内容も生徒に合わせたカスタマイズスタイル』</a>） 「1つ上の学年の子と毎日一緒に過ごすって、子どもにとってはとても良い刺激だよ」 「ウチの上の子も混合学級だったよ。何の問題もなかったよ！」と混合学級に関してはポジティブな意見ばかり。実際、長男は「今、1年生は数を数える勉強をしてるけど、2年生は足し算してる。けど2年生が今日してた足し算、僕もできるよ！」と2年生のやっていることを興味深く観察している様子。 これも良い刺激なんだろうな、と思うことにしています。&nbsp;

<h2>小学校の入学準備はほとんど学校が用意してくれます。家庭で用意するのは制服関連だけ。</h2>スコットランドの小学校の新学期前の準備は、あまり多くはありません。鉛筆や教科書、ノートなど学校で使う物はすべて学校が用意してくれるので、各家庭で用意しなければいけないのは制服とカバン、通学靴、上履き、体操服、水筒ぐらい。

私の住む町では毎年「制服スワップ」というお古の制服の譲り合いをしています。学校や保護者ボランティアが夏休み前にサイズが合わなくなった制服を回収し、回収したものを欲しい人に無料で譲る取り組み。私も毎年、小さくなった子どもの制服を寄付し、お古の物をもらうようにしています。 経済的にも嬉しいし、環境にも優しくて、この取り組みはすごく気に入っています。そんなこんなで始まった長男の小学校生活。 これから7年間、楽しく通ってほしいなあ、と思っています。

2022年10月のテーマ「新学期」の準備

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