<h2>みっちー</h2>イギリス北部スコットランドの小さな町で、スコットランド人の主人と長 女（8歳）と長男（4歳）の4人で暮らしています。海と山に囲まれた自然いっ ぱいの片田舎から、現地のリアルな教育・子育て事情をお届けします!

「世界のお小遣い事情を比べてみた！」 お子さんのお小遣い、どうされていますか？ 海外在住ファミリーレポーターのみなさんに「お小遣いってどうしてる？」と聞いたところ「そもそも小学生だけで買い物に行くことができないから、お金を持たせない」との声が。 なるほど～国によって違うのね。ということで、それぞれのご家庭ではお小遣いをあげているか、各国の子どものお小遣い事情や、 お金の教育はどうしているかなど、世界のお小遣い事情を比べてみました。

「お金」と毎日の生活は切っても切り離せません。日々の子育ての中でも「何歳からお小遣いをあげるか」「いくらあげるべきか」「お小遣いの使い方に親がどこまで干渉するべきか」などマネー教育は大切なテーマの一つではないでしょうか。自分の子どもが「お金」の存在を認識し「お金があれば物が買えるんだ！」と学んでいく中で、お金を「貯める・使う・分ける」といった 「『自己管理』や『責任感』を育むためのアプローチってどうすればいいんだろう？」 「上手にお金を使えるようになるために親ができることって何だろう？」 と考えながら子育てしています。 &nbsp;<h2>スコットランド発、我が家のお小遣い事情</h2>

スコットランドに住む我が家は、子どもにお小遣いをあげていません。 　 必要なものは親が買いますし、子どもに欲しいものがあるときは、その時々によって買ってあげることもあれば、ご褒美やお手伝いの報酬にしたり、誕生日やクリスマスのプレゼントにすることもあります。しかし子どもが自由に使えるお金を持っていない……というわけでもないのです。 我が家の子どもたちは、年に数回だけ祖父母に会うときはいつも 5ポンドのお小遣いをもらうことがお決まりになっています。祖父母から 5ポンドをもらった途端にお金を使ってしまうのが6歳の長男。 すぐに雑誌やポケモンカードにお金を使ってしまいます。 対して、10歳の長女は「欲しいものができたときのためにお金を貯める派」。

こんな対照的な姉弟なので「欲しいものがあるけど、お金がない！」と泣きベソをかくことが多い長男に、長女は「いいの？いまお金使っちゃったら、もうなくなっちゃうよ。後で欲しいものができても買えなくなっちゃうよ」と慎重を呼びかけるのがお馴染みの光景になりつつあります。親からのお小遣いはありませんが、たまにもらえる祖父母からのお小遣いは「マネーレッスン代」と思うことにして、なるべく本人たちの自由にさせ、そこからお金の使い方を学んでいってほしいな……と思っています。本当はとても口出ししたいのですが、我慢、我慢……（笑） 　<h2>スコットランドの家庭では「お小遣いあげない派」が主流</h2>

周りのご家庭を見ると「お小遣いはあげていない派」が大多数を占めます。 その理由としては、・（住んでいる場所が田舎すぎて）子どもがお金を使う場所がないから ・スコットランドでは小さな子どもが一人で出歩くことがなく（※）、いつも大人がついているので子どもにお金を持たせる必要がないから ・安全面の問題。子どもがお金を持ち歩いていると危険だからといった声がほとんどでした。少数派ではありますが「お小遣いをあげている派」のご家庭では 「1週間に1ポンドあげてる」 「毎月5ポンドあげてる」 など定額お小遣い制のご家庭が多いように感じます。そんなご家庭は「必要なものは親が買うけど、子どもが欲しいものは自分のお小遣いを使うようにさせて、お金の自己管理をさせている」とのこと。<a href="https://www.seiban-sodasoda.com/contents/global-report/detail/sco-mitchy-220610/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">（※）「はじめてのおつかい」はタイホされちゃう？！社会全体で子どもを守るために必要な厳しさと柔軟性を併せ持つスコットランド</a><h2> 「Sumdog」「どうぶつの森」長女はゲームでお金の使い方を練習</h2>マネー教育は大切だと思っているので、子どもが「ニュースで言ってるインフレって何？」「金利が上がるってどういうこと？」と聞いてきたときは私たちが教えたり、一緒にネットで調べるようにしています。とはいっても親の私たちですらマネー教育に関してはチョット自信がない……というのが正直なところ。なので一緒に買い物に行ったり、ゲームを使って遊びながらお金の使い方に触れてもらうようにしています。いま長女がお金の使い方の練習として使っているゲームは「Sumdog」というオンラインゲームとニンテンドーDSの「どうぶつの森」の二つ。

「Sumdog」はもともと算数の計算練習をするオンラインゲームですが、正解数だけコインが獲得できる仕組みになっています。そして獲得したコインを使って自分のアバターに雑貨を買ったり、友だちにプレゼントを送ってコミュニケーションを取ることもできるので親御さんからの評価も◎。

ニンテンドーDSの「どうぶつの森」は「貯金」「利息」「住宅ローン」「投資」などの経済活動に触れられるゲームです。個人的な意見ですが、世の中の経済活動を学ぶ上でいいゲームのような気がしています。<h2> 進むキャッシュレス社会の中、マネー教育手探り中。</h2>お小遣いはあげていない派が多いスコットランド。 我が家も今のところお小遣いをあげていませんが「お小遣いをあげるのは、ランチタイムに校外に買い食いに出れるセカンダリー1年生（中学1年生）ぐらいからかな？」と夫婦で話しています。そのときになるとまた金額に悩みそうです……。マネー教育に自信のない私は、とりあえず手探りでゲームをさせてみたり、子どもと一緒に買物に行ったりしているのですが「子どもが上手にお金を使えるようになるためにできることって何だろう……」と良いアプローチ方法を模索中です。

スコットランドでは、新型コロナウイルスのパンデミックから「キャッシュレス社会」が急速に進み、現金を持ち歩くことが少なくなりました。お買い物の支払いはいつも銀行カードやスマホをかざして「ピ！」で済むので「お金について子どもに価値観を教えるのって本当に難しいな～」と感じている今日この頃です。

2023年9月のテーマ「世界のお小遣い事情を比べてみた」

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