<h2 id="heading-cSt4JgMpaJ-SQdKGywRaz">みっちー</h2>イギリス北部スコットランド在住。大阪生まれ、神戸育ち。 大学在学中に北米へ留学し英語と仏語を学ぶ。 大学卒業後、日系商社に勤務。 2011年結婚を機にスコットランドに移住。 2013年に長女、2017年に長男を出産。 現在は子育てをしながら日本語教師として働く一方、 フリーランスライターとして企業様のHP、コンテンツ、ブログ、メルマガなど幅広く執筆中。 趣味は読書、エクササイズ、家庭菜園。

そろそろクリスマスや年末年始を意識する季節となりました。 そこで、今月は各国のプレゼント文化についてレポートしてもらいした。 みなさんは、お誕生日、父の日、母の日、そしてクリスマス…プレゼント、どうしてますか？実は日本と海外では『プレゼント』に対する価値観が違ったりします。 お国柄やファミリーレポーターの方々の家庭事情などが垣間見えるレポートです。

夏が終わり、新学期が始まったスコットランド。 夏らしい気候も少しずつ秋冬のどんよりした気候に変わってきました。 次にやってくるのはというと…「クリスマス」です！つい先日、美容院に行ったときも「クリスマスヘアカットは早めの予約をお願いしますね～。今日でもご予約可能ですよ」と言われ「え…？まだ新学期始まって数週間なのに、もうクリスマスの話ですかぃ？」と驚いたと同時に「スコットランド人の意識はすでにクリスマスに向いているのかあ～」と実感。そして「嗚呼…また今年もクリスマスプレゼント考えなきゃ…」とプレッシャーも感じ始めたのデシタ。<h2 id="heading-uLZKmVCsocIkrAiXdrix3"> 今年もクリスマスプレゼントを考える季節に入ってきた！！</h2>

我が家のスコットランドファミリーはもともと家族全員にプレゼントを用意していたのですが、子どもの数が増えてくると同時に「大人同士でプレゼントの交換はもうなしにしよう！」となり、数年前からは子どもたちだけがプレゼントをもらうことで落ち着きました。11月にやってくる「ブラックフライデー」でクリスマスショッピングをする現地人も多いものの、私はいつも11月末にはすべてのプレゼントを準備完了にしておくタイプ。 11月中にプレゼント準備の大仕事が片付くと、12月にやってくるであろうさまざまなイベントやそれに伴う準備がやりやすくなるので、プレゼントの準備は早めに終わらせる派です。11月にプレゼントを準備完了するということは、プレゼントを考え始めて買い物をするのは10月ごろから。「クリスマスプレゼント、どうしたらいい？アイデア、プリーズ！」と義母や親族から連絡が来るのもいつも10月です。<h2 id="heading-DqdJRbjSkcN5PviK-3OHY"> スコットランドのプレゼント文化</h2>

移住して13年経っても個人的に苦しめられているのが「プレゼントは一般的に『物品』をあげる」というスコットランドのプレゼント文化。若い世代にはギフトカードや商品券・現金も喜ばれるギフトになってきましたが、一般的に「プレゼント＝ひとりひとりの個人に宛てた特別な贈り物」という意味合いが強く、ギフトカードを贈ると「軽く・適当に対処した」「あまり一生懸命プレゼントを考えなかった」「個人的な意味合いが低い」なんてネガティブな印象を持たれてしまうこともあります。個人的には「ギフトカードで自分が欲しいものに使ってほしいな」とか「もらって困るものを受け取るよりも無駄がないからギフトカードにしたい」「外したプレゼントを贈って困らせたくない」なんて思うのですが、この国ではギフトカードより物品を重んじる傾向が。<h2 id="heading-Z8sveb1Mlt5PmyTRnhUw-"> 我が家の子どもたちに好評だったプレゼント</h2>我が家の子どもたちへのプレゼントでも毎年かなり体力を使います。 就学前は子どもが好きそうなおもちゃをプレゼントしていればよかったのですが、年齢が上がるに連れて、おもちゃよりもゲームやガジェット、アパレルを好むようになり、本人たちにも「自分の好み」が顕著に現れるように。 外さないプレゼント選びには毎年頭を悩まされます。<h3 id="heading-TVH_QLhzixPSK8vceloA7"> ★10歳長女へ：ミュージックプレーヤー</h3>

去年のクリスマスに長女にプレゼントしたのが「ミュージックプレーヤー」。 私が10歳のころといえば、J-POPに興味を持ち始めたころ。毎週CDレンタルのお店に行ってはトップチャートのCDをレンタルし、MDやCD-ROMに録音して音楽を楽しんでいました。 今はデジタルで音楽を楽しむ時代になりましたよね。そんな長女にはSpotifyにアクセスできるミュージックプレーヤーをプレゼント。 （Spotifyのアカウントは長女用につくってあげました。）Google Searchがプリインストールされていたのですが「Google Search、どうしよう？」と夫婦で相談したところ「自分たちの子どものときのウォークマンみたいに音楽を聞くためだけのデバイスとして使ってもらいたいね」と、Google Searchはアンインストールして渡すことに。 このミュージックプレーヤーは最初からプリインストールされたアプリ以外、新しいアプリのダウンロードはできません。長女はこのミュージックプレーヤーを使わない日はなく、毎日流行りの音楽を聞いたり、ポッドキャストを聞いたり。Bluetoothはついているので、Bluetoothスピーカーに接続して部屋で音楽を聞いたりもしています。 親としてはスマホを渡すことなく、子どもに音楽を好きなだけ楽しむ環境をあげることができて満足していますし、長女も「もうこのミュージックプレーヤーがないと、私、生きていけない！」と気に入っています。 &nbsp;<h3 id="heading-aVMFGkBHK4_4c6Hd5jF4v">★6歳長男へ：ゴルフクラブ＆ゴルフマット</h3>

少しずつサッカーとゴルフに目覚め始めた7歳の長男。去年のクリスマスには子ども用のゴルフクラブと、ゴルフマットをプレゼントしました。晴れた日にはパパと一緒に近所のゴルフコースに行っていますし、ゴルフマットがあれば家の中ででもゴルフができるので、雨の多いスコットランドには最適でした！

長男は少しずつレゴのようなおもちゃを卒業してゲームやガジェットに移行しつつある年齢。 少しでもアクティブに自分の好きなことをしてほしいな、という思いでプレゼントしたゴルフクラブ＆ゴルフマットは大ヒット！ プレイステーションの前に座る時間が減り、近所のゴルフコースに行ったり、家の庭やゴルフマットを使ってゴルフのショットを磨く時間が増えました。<h2 id="heading-03yyf8x22O1LBxvUbUFwq"> スコットランドでプレゼント選ぶときはめっちゃ体力必要…</h2>

日本は相手を重んじる文化のせいか、贈り物をするときも受け取る人のことを考え「もらって困らないもの」や「無くなるもの」「相手が欲しいものを選べるギフトカードやカタログ」などを好むような気がします。 スコットランドのプレゼントは「贈る人のことを考えながら選んだもの」。日本人の私からすると「なんと面倒くさい！外さないプレゼント選ぶの難しいし！プレゼント選ぶのにむっちゃ体力要るやん、スコットランド！」と思うのですが、いつも我が家の子どものために一生懸命プレゼントを選んでくれる家族の努力を見ると、私も見習わなければ…といつも思わされます。クリスマスの他にも、スコットランドでは誕生日・父の日・母の日のほか、結婚・出産・新居・就職・定年退職などいろいろとプレゼントを贈るイベントがあります。 「たまにだったらギフトカードもいいよね！」と実用的（で個人的には大好き）なギフトカードも織り交ぜながら、プレゼントを用意する機会が到来するたびに頭を抱えています。

2024年10月のテーマ「プレゼントについて」

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