<h4>キョウコ</h4>川崎生まれ、横浜育ち。ロサンゼルスやフィラデルフィアでの米国生活を通じ、タイバーシティを色濃く感じ、意識する環境で育つ。大学卒業と共に電機メーカーで商品企画やマーケティング関連職に従事。 女性管理職＆家族帯同（夫、娘2人）のレアな（？）かたちでの海外赴任（英国）。日々すったもんだしながら過ごしています。

『違いを知ってつながる』をキーワードに、さまざまな国や民族の教育事情を紹介するグローバルレポート。毎月ひとつのテーマを設定し、各国からレポートしていただきます！4月のテーマは「学校を比べてみた」 それぞれのお国柄が垣間見える楽しいレポートです！

<h2>保護者同伴の登下校は親子とも自由すぎる・・</h2>最近では見慣れた当たり前の光景になっていますが、3年前の渡英直後の私には、頭の中に、？（はてな）マークとソワソワ感をおぼえた光景。それは、小学校の登下校の保護者同伴の光景です。 次女（当時3歳）の編入が決まった際に、現地校の学校の先生の方から同伴の必要性についての説明があったものの、実際それを経験するまではイメージがいまいち想像できていませんでした。渡英直後の下校時、お迎えに行く時間に合わせて住宅街を歩いていくと、ぞろぞろと、あちらこちら四方から老若男女が同じ方向（学校）を目指して集まっていくではないですか。この光景にまだ慣れぬ私は「えっ、やばい、今日は保護者会とかあったっけ？」。&nbsp; 日本の小学校では、朝8時半の登校に向けてランドセルを背負った子どもたちが「行ってきます！」と家を出いく姿や、下校時間にはキーンコーンカーンコーンという鐘の音と共に、元気よく子どもたちが校門から一斉に飛び出してきたりする光景が一般的かと思います。&nbsp; しかし、こちら英国の現地校生活では、朝の登校（8時40分頃）も、午後の下校（15時20分頃）も保護者が迎えにいきます。

赤ちゃんのいるママの中には、ベビーカーを押しながら、犬の散歩とジョギングを同時にこなす強者も。片手にスマホで仕事連絡をしながら子どもたちの手を引くパパ達、ママ達。&nbsp; また、特別なイベント時には、仮装した格好での登校も今では見慣れた光景です。 例えば、クリスマス時期には、クリスマスジャンパーやトナカイの耳、サンタ帽などをかぶって登校しますし、World Book Dayという日には、子どもたちそれぞれが好きな物語の登場人物をイメージした格好で登校します。

<h2>スクーターで登下校？！</h2>私が特に驚いたのは、子供たちのスクーターでの登下校。「これ乗って学校に行っていいの？ 危なくないの？ 先生に怒られないの？」と目を疑ったのを覚えています。もちろん、狭い歩道の邪魔になったり、転倒などの危険性は否めません。しかし、朝の忙しい時間に子どもがぐずったり、のろのろと歩いて遅刻してしまうことにハラハラする親のストレス軽減にもなりますし、子どもたち自身もスイーっと楽に、早く通学できるメリットもあります。「これいいじゃん！」と我が家もすぐにスクーター通学を導入したのでした。&nbsp; 6歳になった今、次女はスクーター通学は卒業しつつありますが、このスクーター登校でどれだけ親も救われたことか分かりません。 特に、我が家の次女は、歩行障害がある為、自宅から10分程度の距離にある学校までも優に20分～30分はかかります。渡英直後は、私自身も赴任者ライフ1年生。オフィスまでの自動車通勤含めて不慣れな事も多く、出勤や日本との会議時間（UKの朝が日本の夕方なので、朝に会議が集中します。）に遅刻しないよう、毎日がハラハラ状態。次女自身も右も左もわからない、英語もわからない、友達もいない、というナイナイ尽くしの現地校通いの日々を「スクーター姿、かっこいいよね～！」とおだてながら前に進む。そんな感じで親子共々、怒涛の環境変化を乗り切ったのでした。

現在も仕事の合間をぬって次女の登下校の付き添いをしている日々です。ただし、駐夫である夫が学校送り迎えのメイン担当なので、ここで50:50といったことを醸し出すと面倒くさいことになるので、7割主人が送り迎え担当、としておきます（笑）。&nbsp;

2022年4月のテーマ「学校を比べてみた」

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