<h4>キョウコ</h4>川崎生まれ、横浜育ち。ロサンゼルスやフィラデルフィアでの米国生活を通じ、タイバーシティを色濃く感じ、意識する環境で育つ。大学卒業と共に電機メーカーで商品企画やマーケティング関連職に従事。 女性管理職＆家族帯同（夫、娘2人）のレアな（？）かたちでの海外赴任（英国）。日々すったもんだしながら過ごしています。

残暑厳しい日々が続いておりますが、みなさまお元気でお過ごしでしょうか。 8月のグローバルレポートのテーマは「食」 食べるものって、日本国内でさえ、地方によって違いますよね。食には地域性が顕著に現れます。お正月のお雑煮などは良い例です。 世界に目を移すとさらに、食習慣を通して、気候風土、地理や歴史、文化の理解にも繋がります。グローバルレポートのMeet-Upでも、食にまつわる話を始めると、ネタはつきず、「え～！そうなの？！」「へええ～」と大いに盛り上がりました。今回はそんな「食」を切り口にそれぞれの生活に根ざした「食」に関するレポートです。 食べるものだけでなく、その時間や場所をどう捉えるか。そんなことを考えるきっかけになるかもしれません。

これは、我が家の体験になってしまうので、これがザ・英国の小学校のおひるご飯！というものではないかもしれませんが、約3年半、現地小学校に通った娘を通じて「聞いた」「理解した」お昼ご飯の様子をお伝えしたいと思います。（そういえば、授業参観といったものが無かったので、私自身がその実態をみることが無かったのです。）<h2>給食はSchool dinner （スクールディナー）ということを知ることから</h2>まず、学校でのお昼ごはんですが、お弁当と給食、その日の状況で好きな方を選べます。 お弁当は、Packed lunch（パックドランチ）、給食は、School dinner (スクールディナー)と呼びます。 Dinnerって日本の学校で習った英語では、「夕飯」や「夕食」であり、現地校に編入して、学校側から「スクールディナーを申し込むのなら、これね。」と申し込み用のApp用のURLを教えてもらったのですが、「ディナー？ えっ、Dinner？」とそんな単語一つに頭の中が混乱した記憶があります。 我が家の娘の通う小学校では、給食ケータリング会社を通じて、基本は前日の夜までにネット経由でメインの主食を申し込みます。一食につき ￡2.3です。一般的な肉魚などを使ったメニュー以外にもベジタリアンの選択肢もあります。メインを選んだ後、当日学校で、サラダ、食後のデザートも選択できるようです。 アイスクリーム、ケーキ、フルーツ、ヨーグルトなどから選ぶとのこと。

我が家の娘は、マカロニ＆チーズやジャケットポテト（フィリングは、決まってチーズ＆ビーンズ）の主食が好きでした。サラダは葉物以外にもトウモロコシも選べるようで、これはどっさりおかわりしていた模様。 ときに取りすぎて注意されてしまった、と言ってました（汗）。デザートは、アイスクリームやヨーグルトが好みだったようです。 &nbsp;

一方、Packed lunch、いわゆるお弁当。これまた、日本のお母さん（最近ではお父さんも！でしょうか）の手づくり愛情一杯のお弁当とはちょっと違います。というか、かなり違うかもしれません。だからといって、父母の愛情がこめられていない訳ではありません。きっと（我が家も！）、何かといろいろと多忙で大変な中、子どもたちのために用意した好きなものをパパパっとお弁当ボックスに詰め込んで、いっちょ上がり！お手軽、自由な感じです。 &nbsp;<h2>ここではポテトチップスはお菓子じゃなかった</h2>Packed lunch（お弁当）の中身は、 ・サンドイッチ（ハム＆チーズ、もしくは、どちらかのみが挟んである）、 ・クリスプ小袋（ポテトチップスを「クリスプ」と呼ぶのはイギリス風？）、 ・フルーツや野菜スティック が多いようです。結構、シンプルです。 日本ではポテトチップスはお菓子のジャンルに入る（と思っている）ので、本当に学校に持って行って良いの？と不安になったものです。 最後まで娘の言うことを信じられずに持たせられなかったのはチョコレート菓子。 ザ・チョコレートというものはNGだそうですが、クッキーやクラッカーにちょっとだけチョコレートコーティングされているものであれば小袋にはいっていれば、大丈夫、とのこと。 卒業最終週に先生に確認してOKだったのだ・・・と分かったのでした。ごめん、娘よ！　でも、我が家の娘は、ご飯大好きなので、ときどき、おにぎりを持たせて、感謝感激されたものです。

<h2>午前中の20分休みには野菜かフルーツを食べてもいいけれど・・・攻防戦勃発！</h2>あと、日本では無かったなぁと思うのがBreakタイムです。 20分休みの遊ぶ時間でもあるものの、朝の授業とお昼までのこの時間に、持参したベジタブル、もしくはフルーツを食べます。 きっと小腹を満たしお腹がすいて授業に集中できない、といったことを避ける作戦かもしれません。 ときどき、甘いチョコレートバーやサラミソーセージなどを持ってくるお子さんもいて、学校からは「野菜かフルーツのみにしてください」という注意喚起のメール連絡がくることもしばしばありました。 学校側と各家庭との小さな（？）攻防戦もあった模様でして、チョコレートバーを持ってくる子も絶えず、 （娘）「○○ちゃんは、キットカットもってきてたよ。私も明日はそういうのがいい！」 （私）「ダメ。学校のルールではダメになっているから、ダメ。」 という娘と私の小さな攻防戦が勃発するのでした。 甘いもの好きの母ゆえ、その気持ちはわかりますが、健康も虫歯も気になりますし、そもそも規則を守ることを学ぶことも大事ですしね。

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