<h4>キョウコ</h4>川崎生まれ、横浜育ち。ロサンゼルスやフィラデルフィアでの米国生活を通じ、タイバーシティを色濃く感じ、意識する環境で育つ。大学卒業と共に電機メーカーで商品企画やマーケティング関連職に従事。&nbsp; 女性管理職＆家族帯同（夫、娘2人）のレアな（？）かたちでの海外赴任（英国）。日々すったもんだしながら過ごしています。

英国での教育制度は5～16歳の11年間（Y1～Y11）が義務教育になります。初等教育はプライマリースクールと呼ばれ，5～11歳の子どもが通います。 スコットランドのみっちーさんのレポートにもありましたが、日本の小学一年生にあたる学年の1年前つまり年長さんからが義務教育になります。プライマリースクールを卒業すると次は11～16歳までが対象の​​セカンダリースクールになります。日本では中学生にあたりますね。&nbsp; ちなみにセカンダリースクールを終了するとGCSE（General Certificate of Secondary Education）という試験があります。GCSEの結果は後の高校進学や就職の履歴書にまで影響する非常に重要な試験です。毎年、試験結果が出る8月にはテレビのBBC放送などで悲喜こもごもな様子を映し出す特番が放映されます。<h2>イギリス現地校の新学期の準備の連絡はメールで。あとは各自がウェブで確認してねという自主性に委ねるアプローチ</h2>9月に入りバタバタとして過ごした新学期。我が家の次女は7月に小学校を卒業して、9月からセカンダリースクール（Secondary school）に入学しました。新しい学校への期待でワクワクする一方で、ちょっとした不安も。それは、新学期の準備に向けた情報がメールでドーンと来た（6月）後、あとはウェブのURLやリンク先をみて準備してくださいね、という保護者、生徒たちの自主性に委ねるアプローチ。7月に小学校を卒業して9月に進学するまでの間は、夏休み期間。その間は、学校や先生、職員の方々も休暇のため、種々の問い合わせなどをメールや電話でするも、つながりません。 もちろん、生徒たちもお休みですので、通学用の制服やカバンってどういう感じのものを準備したら良いの？確認したくても、夏休み後半まで気長にメールの回答を待たなければなりませんでした。保護者としての私自身、昨年の入学希望申請時には、コロナ禍でもあり、昨年12月に20分程度の施設見学をさせてもらっただけで、学校の様子を十分に知る機会がありませんでした。そこで、学校の評判、様子はその学校のウェブサイトや地域コミュニティのSNSなどで情報収集を主に進学準備。ただ、我が家の次女が進学する支援学校についての情報はあまり多くなかった為（個人情報の規制もありウェブサイトやSNSにも実態の情報が限られる）、なかなか実感として得られるものがなく、個人的にはイマジネーションを最大限に膨らませて進めた感じです（笑）。&nbsp;&nbsp;しかし、結果的に準備するものは、制服のみ。 といっても、色指定のポロシャツ、スカート・ズボン、カーディガンやセーターを自分で揃えます。 同じく色指定の体操着、通学用の靴と体育用の靴、水筒くらいです。教科書や文房具などは特に指示なし。教科書やノートは学校で貸してくれるので、自分で用意したのは、お気に入りの筆箱、鉛筆、ペンといったくらいです。（小学校の時も同様でした）。 我が家の次女は中学生の為、そろそろ卒業しつつありますが、「Smiggle」というキラキラ、ピカピカ、ガーリーピンクな色彩の文房具屋さんで、ペンケースや水筒、リュックサックなどを選ぶのが子ども達には人気のようです。

<h2>特別支援校入学に向けて、小学校、中学校、保護者で協議。信頼できるサポート連携体制でポジティブな気持ちに</h2>化粧はTPOをわきまえた薄め、アクセサリーは邪魔にならない、過度な装飾のないものは宗教や文化の多様性の観点から許容といったガイドラインが提示されているのは、イギリスらしい（というか、日本にいた頃の小学校や中学校では経験しなかった）と思いました。準備品については先述の通りですが、とても心強く、助かるなぁと思ったことがあります。特別支援を頂いているケア児である我が家の次女のケースになりますが、小学校から中学校への変化に向けて、卒業前の7月でしたが、当時通っていた小学校で、特別支援校の中学校で担任となる先生達を交えて、次女の学習状況、健康状況、障がい状況などの説明、申し送り事項や心配事含めて打ち合わせがありました。彼女の事情を3者（小学校の特別支援の先生達、通常級の担任の先生、中学校の担任の先生と特別支援の責任者、保護者）で協議し、中学校側の先生たちがタブレットパソコンでメモとして打っていく姿に、きちんとサポート連携体制がとられている実感を持てたことは、とても不安の中にも希望の光が見えました。これなら、結構、安心して中学に行けるな、とポジティブに捉えることが出来ました。その打ち合わせの直後、2日間ですが、次女は小学校の先生と共に9月から通う支援学校（中学校）への慣らしの体験入学の機会が設けられて、環境への適応がスムーズにいくような配慮がなされたのも助かりました。 &nbsp;<h2>特別支援校での学校生活は、褒められまくって自己肯定感が上がり、 順調な滑り出しです</h2>8月に入ると、既にスーパーマーケットにもズラーっと文房具や制服コーナーができます。 靴屋さんも、Back to Schoolを掲げたディスカウント（2足買うと1足が半額！）といったセールが始まっていました。我が家もこのお得な期間を有効利用せねば！と、学校用に靴を2足購入。そして、靴先の補強が必要なため、9月からの通学に間に合うようにと早々に1ペア分をNHS（病院）に預けに行ったのですが、なんと！左右違うデザインのセットを持っていった私。よって6週間のロスに・・・痛恨のミスでした（涙）。

さて、新学期が始まって1ヶ月が過ぎました。我が家の次女は？というと、特に大きな課題もなく順調に支援学校の中学校生活に馴染んできているようです。先生との面談でも、褒められまくって本人の自己肯定感も上がってきたようです。良かった、良かった。親の私もCoffee Morning（保護者と先生とのカジュアルな雑談会）に参加することで、学校の様子が少しづつわかってきました。毎月設定されているようなので、Coffee morning、お茶とクッキーも頂けるので積極的に足を運んでみようと思っています。

2022年10月のテーマ「新学期」の準備

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