<h4>キョウコ</h4>川崎生まれ、横浜育ち。ロサンゼルスやフィラデルフィアでの米国生活を通じ、タイバーシティを色濃く感じ、意識する環境で育つ。大学卒業と共に電機メーカーで商品企画やマーケティング関連職に従事。&nbsp; 女性管理職＆家族帯同（夫、娘2人）のレアな（？）かたちでの海外赴任（英国）。日々すったもんだしながら過ごしています。

「世界のお小遣い事情を比べてみた！」 お子さんのお小遣い、どうされていますか？ 海外在住ファミリーレポーターのみなさんに「お小遣いってどうしてる？」と聞いたところ「そもそも小学生だけで買い物に行くことができないから、お金を持たせない」との声が。 なるほど～国によって違うのね。ということで、それぞれのご家庭ではお小遣いをあげているか、各国の子どものお小遣い事情や、 お金の教育はどうしているかなど、世界のお小遣い事情を比べてみました。

イギリスに来る前の長女（中学生）、次女（小学校低学年）の「お小遣い」について、どうしていたのか、、、ちょっと覚えていないくらい、定期的に定額の「お小遣い」は渡しておらず、必要なときに、必要な額（親が理由や目的に納得した場合）を渡していたように思います。 あとは、お年玉やお誕生日などで祖父母や親戚にいただいたものから、貯金とお小遣いに分けて、渡していたように記憶しています。 &nbsp;<h2>3S Bank「Spend（使う）」「Save（貯金）」「Share （寄付用）」</h2>イギリスに来てからも、こちらの子ども達の「お小遣い」事情について、あまり知らずに過ごしてきており、我が家は我が家！というスタンスです。 長女には、毎月、定額の低額（少ない！と文句ブツブツです）のお小遣いを彼女の口座に自動振り込みで入金してきています。 ただ、そのわずかながらのお小遣いについて、どこかで教えてもらった3つに分ける話（3SBankというらしいです）をかつて長女として、実践を促していた記憶があります（どこまで出来ていたかは疑問ですが）。 つい先日、大学生になる為に家を出て、バイトをしながら寮生活へと一歩踏み出した彼女ともこの話をしました。 お小遣い（長女の場合は、これからはバイトで稼ぐお金）は、Spend（使う）、Save（貯金）、Share （寄付用）にあらかじめ分けるというものです。 特に、イギリスに来てから、お国柄的に寄付、チャリティ活動が活発に行われている印象です。 学校でも「マフティ・デイ」といって、その日は制服ではなく私服登校が許可される日ですが、その際に1ポンドと引き換えに！といった感じの寄付の日があります。 このように身近な寄付金を、今後もShare （寄付用）に貯まった準備金からササッと出せるとスマートで良いなぁ、と思います。 &nbsp;<h2>イギリスでは早くから自分の口座でお小遣いを管理</h2>長女のイギリス人の友人達から聞いた話によると、どうやら、最近では10歳前後でChildrens account口座をつくってもらい、そこに「お小遣い」として入金してもらうようです。 長女の友人達は遅めの口座開設で、共に14歳だったそうです。 特に、定額で「お小遣い」をもらうというよりは、クリスマスや誕生日などに祖父母や親戚からお祝いでいただいたプレゼントとしてのお金を、両親を通じて本人口座に入金される、という感じだそうです。あとは、必要なときに、ご両親が納得した場合に、必要金額を口座に入金してもらう、というケースが多いそうです。 確かに、以前、長女の友人宅に伺った際に、お父さんに電話して「今日、これから○○に行くのと、○○を買わないといけないので100ポンド（約18,000円※）入れてくれる？お願い！」といったやり取りを耳にしました。ホントに100ポンドの満額をお父さんが入金してくれたかどうかはわかりませんが（笑）。※2023年10月時点 ポンド／円相場

<h2>お小遣いもデビットカード決済前提のオンラインバンキング方式</h2>イギリスに来てから、ほとんど銀行に行くことのない我が家。ATMすらほとんど使用していません。 ほぼオンラインバンキングで、入出金、友人や同僚への支払いもオンライン。現金生活とは程遠い毎日で、どこもかしこも、デビットカードの“コンタクトレス” （日本では“タッチ”と呼ばれているかと思います）で、ピッ！という決済方式です。 子どもたちの「お小遣い」も、このデビットカード決済を前提としたオンラインバンキング方式。 特に、コロナ禍後は、お店やスーパーマーケットでもバーコードをかざしての自動精算機やカード決済が更に加速し、現金支払いのできる店舗はほとんど見かけなくなりました。

そうなると、ますますイギリスのお金（紙幣、特にコイン）を覚える必要性や暗算で計算する必要性もあまりなくなってきて（学校の数学も、試験も計算機使います！）、我が子たちも、大丈夫なのかな、、、などと老婆心的な焦りを感じる今日この頃です。 &nbsp;

2023年9月のテーマ「世界のお小遣い事情を比べてみた」

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