<h4>ポーン</h4>生まれも育ちも仙台。牛タン＆笹かま大好き。アメリカで大学生活を過ごし、通訳の仕事をしながら旦那と出会い、結婚。専業主婦歴20余年。下は5歳児から上は大学生まで、4児の母。スターバックス発祥の地シアトル在住子育て中。（おかげでコーヒー飲めるようになりました！）チェスは初心者。クイーンになりたいポーン、ただいま精進中。

残暑厳しい日々が続いておりますが、皆さまお元気でお過ごしでしょうか。 8月のグローバルレポートのテーマは「食」 食べるものって、日本国内でさえ、地方によって違いますよね。食には地域性が顕著に現れます。お正月のお雑煮などは良い例です。 世界に目を移すとさらに、食習慣を通して、気候風土、地理や歴史、文化の理解にも繋がります。グローバルレポートのMeet-Upでも、食にまつわる話を始めると、ネタはつきず、「え～！そうなの？！」「へええ～」と大いに盛り上がりました。今回はそんな「食」を切り口にそれぞれの生活に根ざした「食」に関するレポートです。 食べるものだけでなく、その時間や場所をどう捉えるか。そんなことを考えるきっかけになるかもしれません。

※TOP画像：アメリカあるある。お祭りで食べるデザートも甘い。<h2>ハンバーガーにはレタスやポテトと野菜もついてくるからヘルシーなのよと言われ・・・</h2>アメリカの食と言ったら、何を思い浮かべるでしょう。 やっぱりハンバーガーではないでしょうか。一言にハンバーガーと言っても、みんなが知っているマクドナルドから、お肉や野菜、ソースにこだわったハンバーガー屋さん、ここには本当にたくさんのバーガーショップがあります。小腹がすいたとき、ご飯をつくるのが面倒なとき、日本なら、お弁当やちょっとしたおにぎりを買うこともできますが、アメリカだとそんなわけにもいきません。ドライブスルーで気軽に買えるハンバーガーはとても便利です。ハンバーガーを提供するレストランの多さから言っても、国を代表する食べ物なのは間違いありません。ハンバーガーはジャンクフードだと思って食べていた私ですが、結婚してすぐの頃、義理の母に「ハンバーガーにはレタスやポテトと野菜もついてくるからヘルシーなのよ。」と言われ衝撃を受けましたが、今ではそれほど気にならなくなりました。（自分の母には絶対言えないけど・・・。）

田舎の方にいくとハンバーガー屋ばかりのアメリカですが、今、住んでいるシアトルの辺りは、移民も多く、バラエティー豊富なレストランも人気です。中でも、ベトナム料理、インド料理、タイ料理、日本料理、イタリアン、地中海料理はよく見かけます。 いろいろな国の食事が簡単に手に入るのも移民が多いアメリカならではの特徴の一つでしょう。<h2>チキンヌードルスープの思い出</h2>

私の食の思い出も紹介しましょう。 20年以上前に留学して初めて体調を崩したとき、何も食べられない日が続き、寝込んでいました。 とても親しくしていたアメリカ人の友人が心配してくれて、様子を見にアパートへ来てくれました。そのときに持ってきてくれたのがキャンベルのチキンヌードルスープでした。 アンディ・ウォーホルの作品で有名なあの赤い缶です。 「具合が悪いときは、これが一番だよ。」 友達の気持ちはうれしかったものの・・・ポップな缶でオシャレだったものの・・・ 体調不良中で弱っていた私は缶詰のスープを渡され、母がつくったおかゆが食べられない現実に打ちひしがれたのでした。<h2>お粥の代わりシリアル？？</h2>

病気のときの食べ物といえば、胃腸風邪で何も食べなくなっていたまだ小さかった長男にアメリカ人の主人がピーナッツバターとジャムのサンドイッチをあげたこともありました。 早く治れ～という念をピーナッツバターとジャムにこめて、たっぷりと塗ったサンドイッチを食べてくれたと大喜びの主人でしたが、残念。長いことお腹にとどまることはなく、吐いていました。 そんな我が家の子どもたちは、胃腸風邪の回復食としてお粥を食べることも好みませんでした。 アメリカ人のDNAなのか、小さい頃からなぜか、胃腸風邪後はココパフというシリアルを食べる習慣があります。体調不良時の缶詰でショックを受けていた私が胃腸風邪後にシリアル。（これも日本の母には言えない。） これを成長と呼ぶべきか、適応能力と呼ぶべきか。ところ変われば食も人間も変わるのは間違いないですね。

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