<h4>ポーン</h4>生まれも育ちも仙台。牛タン＆笹かま大好き。アメリカで大学生活を過ごし、通訳の仕事をしながら旦那と出会い、結婚。専業主婦歴20余年。下は5歳児から上は大学生まで、4児の母。スターバックス発祥の地シアトル在住子育て中。（おかげでコーヒー飲めるようになりました！）チェスは初心者。クイーンになりたいポーン、ただいま精進中。

2024年4月のテーマは「妻でもママでもない私が、ごきげんになれる時間」。子どもの成長は嬉しいし、家族で過ごす時間は幸せですよね。 けれども家事、育児、仕事、その他もろもろ、お母さんはとにかく忙しい！ それは世界中どこでも同じ。だからこそ、自分だけの時間を大切にしたい。 今回は、自分がごきげんになれる時間をどう過ごしているのか、聞いてみました。

子育て中のお母さん方がリラックスできる時間はとても限られています。 中には、そんな時間は存在するのかと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。子育てには休みがありません。子どもたちが元気に学校に行っている間も、家事に追われたり、パートで働いたり、やるべきことは山積みです。 私も上の子が小さいころには、終わりの見えない子育てと家事の時間に追われていてストレスが溜まっていたことがよくありました。<h2> あなたがあなたでいる時間をつくらないと不健康よ、と言われて</h2>そんなとき、イギリス人の友だちから「あなたがあなたでいる時間はしっかりと確保している？あなたがあなたでいる時間をつくらないと不健康よ」と言われました。 自分時間？そんなこと言われても、やることが山ほどあるのに…子育て中なのに…そんなことできるわけがないと伝えました。 私がその質問に驚いたように、彼女も私の答えに驚いているようでした。それから少し経って、公園で子どもたちを遊ばせているとアメリカ人の友達やベトナム人の友達とその話になりました。 アメリカ人のお母さんは「自分の時間は絶対的に大切だ。」と言い、ベトナム人のお母さんは「アメリカで育っているし、私たちの世代はそう思うけど、親の代では外に出かけず、家で子育てをしなさいって思っている人も多そうだね。」と言いました。そして、子どもが産まれてから自分時間がなかった私を心配してくれたママ友だちを中心に、Mama’s Night Out（ママの夜の外出時間）が開催されることになりました。働いている旦那に子どもをお願いすることの後ろめたさや、何かあったらどうしようという不安が消えないまま、ひと晩だけ、子ども抜きで夜ごはんを食べに行くことにしました。 私の後ろめたさとは裏腹にアメリカ人の旦那は「いいことだ。」と喜んで見送ってくれました。 最初のMama’s Night Outは家で留守番する子どもたちのことが気になりながらの時間でしたが、レストランで「自分の好きなもの」をオーダーできる喜びを久しぶりに感じて大満足で帰ってきました。

そのことを日本にいる母に伝えると、「子育て中のお母さんに自分時間って…」と少し怪訝そうに言い、「我慢した方がいいんじゃないの？仕事している旦那さんに申し訳ないんじゃない？私が子育てしていたときはそんな時間なかったわよ。」とかなり驚いているようでした。 仲の良い母に言われたから「アメリカではこれが当たり前みたいだよ。」「うちの旦那は平気だし、昔やお父さんとは違うんだよ。」とまるで自分に言い聞かせるように反論もできますが、これがお姑さんだったら肩身の狭い思いをしていたんだろうなぁと思いました。そこから、少しずつ同じお母さん同士や別のお友だちに誘われて出かける機会が増えていきました。機会が増えるごとに私が感じていた後ろめたさや不安はどんどん消えていきました。 いまでは最初のMama’s Night Outから10年以上が経ち、出かけることに躊躇しているお母さんを自ら誘い、「自分時間」の大事さを語れるほどになりました。<h2> 子育て中の「自分時間」は絶対的なご褒美</h2>子育て中の「自分時間」は絶対的なご褒美だと思っています。子どもの成長を感じたり、寝顔に安らぎを感じるのもご褒美だと思いますが、一生懸命子どもと向き合っているからこそ、そうでない時間をつくることで、自分がひとりの人間としての喜びを感じられるのかなと思っています。

それが子どもが寝た後のドラマ鑑賞だったり、パン屋でひとつ多めに買うチョコクロワッサンでも何でもいいのだと思います。小さな自分時間から長めの時間をつくることで、いつか子育てが終わった時に上手に子離れができるような気もしています。もし、これを読んで自分時間にチャレンジしようと思った方がいたら自分時間推奨委員会（注：そんな委員会はありません） の私としてはとてもうれしいですが、チャレンジ成功を実現するための注意事項も共有しておきましょう。

<h2>周りの家族の理解とそれに対する感謝を忘れない</h2>自分時間をつくるときに忘れていけないのは、周りの家族の理解とそれに対する感謝です。自分時間をつくるには周りのご家族の理解は欠かせません。そのためにはオーバーリアクションくらいの感謝を伝えることが大切です。 「〇〇がいてくれて助かった～。△△を食べたから明日からまた頑張れるの。どうもありがとう。」 子育て中に自分時間がいらないと思っている旦那さんや親の世代には少しずつ慣れてもらい、どれだけ助かったか必要以上に褒めて、感謝をし、次の日からそのおかげでまた頑張れるか伝えること‼︎　これが大事だと私は思っています。何でも続けていれば慣れるもので、上手にトレーニングされたうちの旦那のおかげで、いまでは友だちと泊まりの旅行もできますし、日曜の朝早く起きて、隣国のカナダにおいしいケーキとコーヒーを買いに行き、とんぼ返りをすることも可能になりました。おいしいケーキをひとつ余計に買って「行かせてくれてありがとう！！」と伝えることが次の自分時間に繋がっていきます。

イギリス人の友だちが言っていたように、自分時間がないと不健康。これもパワフルワードだと感じています。少しでも自分時間があることでメンタルが健康的でいられるんだと思いますし、また頑張るということを伝えて実際、頑張ることも大切です。子育てすることが当たり前と思われがちなお母さんですが、皆さんは充分に頑張っています。 これを読んだら、ひとつおまけにおいしいものを自分への小さなご褒美「自分時間」として食べてみてくださいね。

2024年4月のテーマ「妻でもママでもない私が、ごきげんになれる時間」

‌