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<h4>佐々木はる菜</h4>集英社「LEEweb」のコラム連載、時事通信社での特集記事など、海外渡航後も女性目線・ママ目線に強いライターとして国内外のトレンドや社会的な取り組みなどを幅広く執筆中。出産離職や海外転勤など自身の経験から「女性の生き方」についての発信がライフワークで著書にkindle「今こそ！フリーランスママ入門」。ブラジル生活8か月を経て家族でアルゼンチンへ。東京出身、小学生兄妹の母。Instagram／halna212 note／https://note.com/miraiwotsumugu HP／https://miraiwotsumugu.com

<h2>「防災見直し」を夏休み中のイベントに！</h2>新学期が始まる方が多い9月1日は「防災の日」です。 普段から災害時の対策が大切だとわかっていても、防災セットの準備や見直しは何かと手間がかかり、つい後回しにしてしまうケースも少なくないのではないでしょうか。だからこそ我が家では、普段より少し時間のある夏休み期間中に家族で防災対策をするようにしています。この習慣を始めたのは、長男が幼稚園に入ったころでした。 防災グッズの見直しなどは、年齢に応じて任せる部分を変えながら子どもたちを巻き込み、ちょっとしたイベント感覚で行うと楽しい時間になると感じています。今回は、子育て中の我が家で具体的にどんな防災対策を行ってきたか、ご紹介していきたいと思います！ &nbsp;<h2>子育てをきっかけに向き合うようになった「防災」</h2>私が「防災」についてきちんと考えるようになったのは、子どもを持ったことがきっかけ。我が子を守るためにはまず自分自身の身を守らなければなないと意識が変わりました。また「<a href="https://www.kadokawa.co.jp/product/301401001602/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">被災ママ812人が作った 子連れ防災手帖</a>」という本にも、大きな影響を受けました。出版当時はかなり話題を集めたので、目にされたことがある方も多いかもしれません。

3.11で被災された方々から、ご自身の体験談と必要な防災術について「自分の友人に教えるような形でシェアしてもらった」という内容は、とてもリアルです。 可愛いイラストと読みやすい内容ですが、読み進めるのが辛くなるときもありました。 「それぞれが自分たちの経験を語ることが、他のパパ・ママたちの力になり、より多くの命を救うことに繋がればいい」という皆さんの想いに強く胸を打たれ、今も防災リュックの中に入れて、整理の際には読み直しています。<h2>必要な「防災セット」は家族によって異なる</h2>特に役立った点が、通常の「防災セット」に入っているアイテム以外に、幼い子連れの場合や女性に必要なものが具体的に書かれていたことで、挙げられている例は非常に具体的でした。例えば「家族とはぐれてしまった場合に備え家族写真を用意しておくと、他人に説明しやすく探しやすい」「母子手帳の予防接種ページのコピーが役に立った」「ストレスや衛生面の不安から婦人科系のトラブルが増えるので、生理用品に加え携帯用のビデがあると便利」「避難生活は埃も多く常にすっぴん。肌荒れもしたので、汚れた空気から身を守り顔を隠すこともできるマスクは多めに」「ビタミン剤」など、他にも読まなければ思いつかなかったモノ・コトがたくさんありました。非常用持ち出しリュックや備蓄品など準備をされている方は多いと思いますが、当然ながらそれぞれの家庭状況により揃えるべきものは違ってきます。 必要なものを直接書き込むことができる「子連れ防災実践ノート」も併せて購入し、我が家ならではの防災準備を進める上で、大変参考にさせていただきました。<h2>防災グッズ見直しは子どもたち主導！防災練習をイベントに</h2>毎年行っている防災グッズの見直しでは、一旦リュックなどの中身も全部出し、非常食の賞味期限や衛生用品などの使用期限をチェック。さらに子どもに必要なものは、例えばおむつや衣服など年々変化していくため、内容の確認や更新をしています。

そして子どもたちが楽しみにしているのが、「防災の練習」として、非常用のランタンだけを付けた暗い部屋で、家族揃って期限の近い非常食を食べること。長男が幼稚園児だった最初のころは、私が防災グッズの見直しをする横で他の遊びをしながら、様子をちらちら見ているくらいでした。 そしてそのうちに、食いしん坊な彼の主な目的は「非常食の賞味期限チェック」となり、普段は食べない非常食が並んだ食卓をみんなで囲むことを楽しみにするようになりました（笑）小さなころはお遊び感覚でしたが、それでも「一緒にやる」ことが大切かなと考えて続けていたところ、長男が小学校に入学したころからは買い直すものを書き出してリストをつくるなど、年々積極的に参加してくれるようになりました。 &nbsp;<h2>緊急時に備える「パーソナルカード」づくり</h2>

もうひとつ、前述の本を参考につくるようになったのが、子どもたちに持たせる「パーソナルカード」です。 我が家では、家族の写真と保険証のコピー、実家など非常時の連絡先を追記した私の名刺をパーソナルカードとして小さなジッパー付ビニール袋に入れて、常に持たせていました。余談ですが、この経験が思いがけず役立ったのが、海外生活です。 現在我が家は夫の海外転勤に伴いアルゼンチンで暮らしています。天災や事件などに限らず、万が一家族の誰かに何かがあった際は、日本以上に不安が大きい。 そのため、顔写真や住所、現地で付与されるマイナンバーのようなものまで書いてある外国人登録証をコピーし、その紙の裏に日本人であることや緊急時の連絡先、日本大使館の電話番号などを書いて持ち歩くようにしています。

<h2>災害時に役立つアイテムをまとめた「防災ポーチ」</h2>そして、災害時に最低限必要なアイテムを、普段持ち歩けるサイズのポーチなどにまとめて常に携帯する「防災ポーチ」もつくっていました。

参考までに、私の防災ポーチの中身はコチラ↓・マスク（大人・子ども用） ・ガーゼハンカチ ・除菌ウエットティッシュ ・ガーゼ・ばんそうこう ・生理用品 ・スマホ用バッテリー ・首にかけられるライト ・ライト用の予備電池 ・ホイッスル ・ペン ・携帯用万能ナイフ ・ガム ・現金1000円ここにパーソナルカードと家族の写真を入れ、総重量は400g程度。 コロナ禍以降は在宅ワークも増え出番が減りました。 ただかつて通勤があり、息子は幼稚園、娘は保育園と家族全員が離れた場所にいる時期は、非常時の対応が今以上に不安で、使うことがないことを祈りつつ持ち歩いていました。<h2>おすすめは、市販の防災セットの「リメイク」</h2>防災セットのリストアップや買い揃えは手間がかかるからこそ、役立つ本を参考にしたり、ネットの防災専門ショップなどを活用したりするのが効率的だと思います。 ちなみに4人家族の我が家は、リュックに入ってセット販売されている非常用持ち出しセットを2つ購入し、そこに自分たちが使うものを買い足して準備しました。「自分の家族にとって本当に必要な準備をする」というポイントは押さえつつ、省ける手間は省き、家族で楽しみながら、なるべく負担を少なくすることが、毎年続けていくコツではないかと思います。 -------------------災害は本当に恐ろしいことですが、非常時にどう行動するか家族みんなで向き合うことは、身近な存在の大切さや結束に思いを馳せる貴重な機会にもなります。また、家族で協力して大切なことをやり遂げたという達成感を得ることもできると感じています。夏休み終盤は、疲れが溜まったり、新学期に向けて宿題や生活習慣が気になってきたりと長期休み独特の大変さも増える時期ですが、どこかで1日、楽しみながら家族で防災対策をする日をつくってみてはいかがでしょうか？

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