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目次<ul><li>子どものきょうだい喧嘩は止めないべき？</li><li>子どもがきょうだい喧嘩をしているときの親の対応策4選・子どもたちの言い分を聞く ・感情を言葉にさせる ・きょうだいを物理的に引き離す ・気を逸らせる &nbsp;</li><li>きょうだい喧嘩がひどいときは家庭でルールを決めておくのがおすすめ</li><li>きょうだい喧嘩ばかりで親がイライラやストレスを抱えたときの対処法 ・自分を責めないようにする ・気持ちを切り替える ・周囲の人を頼る ・専門家に相談する &nbsp;</li><li>なぜきょうだい喧嘩をするのか？</li><li>きょうだい喧嘩に関してよくある質問・きょうだい喧嘩はいつまでほっとくべき？ ・きょうだい喧嘩で仲直りする方法は？&nbsp; &nbsp;</li><li>まとめ</li></ul>

きょうだい喧嘩は、子育て中の親にとって悩みの種の一つです。おもちゃの取り合い、ちょっとした一言、親の愛情を巡って…原因はさまざまで、ときには手に負えなくなることも。しかし、きょうだい喧嘩は決して悪いことばかりではありません。むしろ、コミュニケーション能力や問題解決能力を育む絶好の機会と捉えることもできます。この記事では、きょうだい喧嘩の原因と解決策、そして親の適切な対応法について詳しく解説します。子どもたちの成長を促す、前向きな喧嘩へと導くためのヒントがきっと見つかります。 &nbsp;<h2>子どものきょうだい喧嘩は止めないべき？</h2>

子どもがきょうだい喧嘩をはじめたら、親は止めるべきなのでしょうか？「セイバン」が独自にアンケート調査を行ったところ、「きょうだい喧嘩を止める」という意見の親御さんは全体の21％（25/118人中）しかいませんでした。

もっとも多い回答が、「様子を見る」という意見でした。しかしその理由は、家庭によってさまざまです。たとえば一番多い理由として挙がったのが、「問題解決能力やコミュニケーション能力を身につけてほしい」というものでした。

【実際の保護者の声】<ul><li>本人の問題解決能力を育てたいから &nbsp;</li><li>なるだけ、自分たちで解決し、報告させている。問題解決力やプレゼンテーション力、交渉力、コミュニケーション力をつけさせたいから &nbsp;</li><li>何が嫌だったのかを相手にきちんと伝えられるようにしています。お互い、自分だけの主張を通すと軋轢が生じることを理解してもらいたいため &nbsp;</li><li>ケガになるようなら止めるが、ケンカになるのはお互いの意見がぶつかっていることだから、相手の気持ちを知るうえで経験になると思うから &nbsp;</li><li>人付き合いを覚えてほしい</li></ul>

もちろん、どちらかが手を出して暴力にまで発展してはケガをしかねないので、ケンカを止めることも大切です。とはいえ、きょうだい喧嘩を自分の意見を主張できる場ととらえ、まずは様子を見る親御さんが多いことがわかりました。一方で、以下のような理由も見られます。

【実際の保護者の声】<ul><li>前後関係がわからない他人が介することで、事態がややこしくなることと、自分たちで解決しようと考えられるようにさせたいから &nbsp;</li><li>どちらかに加担するのが嫌だから &nbsp;</li><li>双方がどのような思惑で口論になっているのか見極めるため &nbsp;</li><li>どちらが悪いかわからないから &nbsp;</li><li>どちらかの味方をしたくない &nbsp;</li><li>きょうだいなのだから、お互いさまというときには、自由に思うままにやればいいと思うから</li></ul>

親という立場上、きょうだいへ公平に接したいという考えによる場合もあるようです。<h2> 子どもがきょうだい喧嘩をしているときの親の対応策4選 &nbsp;</h2>

ここからは、子どもがきょうだい喧嘩をしているときに親はどのような対応策をとると良いのか、実際の意見をもとに紹介していきます。 &nbsp;<h3>子どもたちの言い分を聞く</h3>きょうだい喧嘩において、子どもたちの言い分を聞くことは重要です。子どもたちの気持ちを理解することで、信頼関係を深めることにもつながります。ただし、どちらか一方の味方にはならず、中立的な立場で話を聞くことが大切です。また、感情的にはならず、冷静に最後まで子どもの話を聞くようにしましょう。

【実際の保護者の声】<ul><li>なぜケンカが始まったのか？どっちが何をしたのか聞く &nbsp;</li><li>ケンカが発生しているということは、双方不満があるからなので、それぞれの主張を聞く。人を叩くなど、どんな理由があってもダメなことはダメと叱り、そのうえで互いの齟齬を確認し合う &nbsp;</li><li>要点をまとめて、言いたいことをお互いに伝えさせ、ケンカから話し合いに持っていく</li></ul>

実際の保護者の声を聞いてみると、子どもたちの話を聞いたうえで、ケンカではなく話し合いで解決できるように誘導する家庭もあるようです。 &nbsp;<h3>感情を言葉にさせる</h3>先ほども触れたように、きょうだい喧嘩は子どもたちが社会性を学ぶ絶好のチャンスです。ケンカを通して、自分の主張を伝えたり、相手の気持ちを理解したりできるようになっていくでしょう。相手に自分の気持ちを伝え、また相手の気持ちを理解するためには、お互いに自分の感情を整理して言葉にできることが大切です。

【実際の保護者の声】<ul><li>ケンカになった理由を聞いて、互いの主張を言葉にして伝えられるように仲立し、きょうだいで考えて解決できる方法を導く &nbsp;</li><li>大きいケンカは、言葉が足りない部分を相手の気持ちを代弁してあげて橋渡しをしている &nbsp;</li><li>自分の立場に置き換えたらどう思うかを伝える &nbsp;</li><li>泣いている方をかばいますが、そうするともう片方も泣き始めるので、最終的に両方の気持ちを代弁して、母が子どもそれぞれに「〇〇したかったんだね」「ごめんね」「ほんとは好きなんだよ」などの声かけをして落ち着かせる</li></ul>

子どもが自分自身で言葉にできない場合は、親が気持ちを汲み取って代弁してあげると良いでしょう。 &nbsp;<h3>きょうだいを物理的に引き離す</h3>なかなかケンカが収束しなかったり、手を出し始めたりした場合は、双方の距離を物理的に話すことも有効です。そのうえで、それぞれから話を聞きだしたり、距離をとらせている間に気持ちを落ち着かせたりすることもできます。

【実際の保護者の声】<ul><li>とりあえずお互いの距離をとらせる &nbsp;</li><li>手を出してしまったら、とりあえず、そうできないように2人を離す。それぞれの言い分を聞く &nbsp;</li><li>とりあえず抱きしめてその場から離れ、理由を聞く &nbsp;</li><li>距離をとって2人を引き離す、叱る &nbsp;</li><li>まず部屋を離して頭を冷やさせてから、それぞれの言い分を聞く</li></ul>

また、引き離しこそはしないものの、「そこで“おしまい”と強制終了させる」「“ケンカしないよ！”と呼びかける」など、親が声をかけて強制的にケンカを終わらせるという意見もありました。 &nbsp;<h3>気を逸らせる</h3>ヒートアップして冷静に判断できなくなっていたり、やめどきがわからずにズルズルとケンカが続いていたりする場合、「もので釣って気を逸らせる」ことも1つの手です。

【実際の保護者の声】<ul><li>軽いケンカは、ユーモアや笑いに変えている &nbsp;</li><li>最終手段として食べ物で釣ったり、“良い子ならあそこに行けるのに、行けなくなるよ”などと声をかけたりする &nbsp;</li><li>時間がないときはおやつで釣ってしまうことが多い。時間があるときは、こんな風にしたらどうかな？と提案してみる &nbsp;</li><li>まだ下の子は話せないので、まず上の子の話をしっかり聞いてやる。下の子はとりあえず落ち着くアニメやおもちゃ、食べ物で落ち着かせる &nbsp;</li><li>小学生になる前はお菓子で釣っていた &nbsp;</li><li>私も入り3人で遊べる遊び（トランプやカードゲームなど）に切り替える</li></ul>

<h2>きょうだい喧嘩がひどいときは家庭でルールを決めておくのがおすすめ</h2>

きょうだい喧嘩が頻繁に起こる場合や、暴力にまで発展することがある場合は、あらかじめ家庭で話し合ったうえでルールを決めておくと良いです。たとえば、きょうだい喧嘩で手を出すのが当たり前になってしまうと、学校で友人とケンカになった際にも手を出してしまい、トラブルが大きくなってしまうかもしれません。そのため、ケンカに関しての最低限のルールを決めておき、習慣づけるようにしましょう。実際、「セイバン」の調査によると、「ケンカについてのルールを設けている」という家庭は33％（49/148人中）ありました。具体的には、以下のようなルールを決めているようです。ぜひ、参考にしてみてください。

【Q.家庭でどのようなケンカのルールを設けていますか？】<ul><li>叩かない、汚い言葉を使わない &nbsp;</li><li>ものを使わない、ケガさせない &nbsp;</li><li>先に言い返すのをやめた方が勝ちとしている &nbsp;</li><li>叩くなど、どんなことがあっても、どんな理由があっても相手を傷つけることはいけないと伝えている &nbsp;</li><li>明日に持ち越さない &nbsp;</li><li>顔は攻撃しない &nbsp;</li><li>ものに当たらない &nbsp;</li><li>ケンカをしたら、おもちゃなどケンカの原因（取り合い）になっていたものを没収する &nbsp;</li><li>最後は仲直りをして終わらせる</li></ul>

また、「喧嘩しないように譲り合い、できた子にはポイントをあげて貯める」というように、そもそもケンカにならないための工夫をしている家庭もありました。 &nbsp;<h2>きょうだい喧嘩ばかりで親がイライラやストレスを抱えたときの対処法</h2>

きょうだい喧嘩が頻繁に起こったり、長時間続いたりすると、同じ空間にいる親御さんはイライラやストレスを抱えてしまうものです。精神的にも疲弊してしまうため、自分のこころを守るためにも、以下のような対策をとるように意識しましょう。 &nbsp;<h3>自分を責めないようにする</h3>きょうだい喧嘩は子どもの成長過程において、自然な現象です。なかには、子どもたちがケンカをする度に自分を責めてしまう親御さんもいるかもしれませんが、親の責任ではないことを理解しましょう。自分を責めてしまうと、さらにイライラやストレスが溜まってしまいます。また親が自分を責めると、子どもたちも罪悪感を持ったり、逆に親を責めたりする可能性があります。すべてのケンカを解決しようとせず、「きょうだい喧嘩は成長過程で必要なものなのだ」と割り切ることも大切です。 &nbsp;<h3>気持ちを切り替える</h3>きょうだい喧嘩がヒートアップすると、単にうるさいだけでなく、汚い言葉が耳に入ってくることでイライラしたり疲れたりするものです。そんなときは、一旦深呼吸をして、気持ちを切り替えましょう。音楽を聴いたり、友人と話したり、好きなことをしてリラックスする時間を確保することもおすすめです。また長い目で見ると、きょうだい喧嘩は永遠に続くものではなく、子どもたちの成長とともに自然と減っていくものです。あまり気に病みすぎず、子どもたちを見守るようにしましょう。 &nbsp;<h3>周囲の人を頼る</h3>きょうだい喧嘩が起きたときに「自分では手に負えない…」と感じたら、周囲の人を頼りましょう。1人で抱え込まず、パートナーや自身の家族、友人などに助けを求めても良いのです。たとえば男の子兄弟を持つママの場合、子ども同士であっても力が強く、仲裁に入ることでかえって自身が危ない目にあうかもしれません。そんなときは、男性のパートナーはもちろん、自身の兄弟などに入ってもらうようにすると良いでしょう。また一時的に子どもを預かってもらったり、話を聞いてもらったりすることで、気持ちが楽になることもあります。自分がリフレッシュできる時間を持てるよう、周囲の人へ相談してみましょう。 &nbsp;<h3>専門家に相談する</h3>きょうだい喧嘩があまりにもひどい場合は、専門家へ相談するのも1つの手段です。臨床心理士や子育て相談員などに話を聞いてもらうことで、客観的な視点からアドバイスをもらえます。地域によっては、子育て支援の一環で、「地域子育てセンター」のような専門機関を設けているところもあります。自身のお住まいのエリアに似たようなサービスがないか、自治体の公式ホームページなどをチェックしてみてください。 &nbsp;<h2>なぜきょうだい喧嘩をするのか？</h2>

きょうだい喧嘩は子どもの成長過程において自然なものだと説明しましたが、そもそも、なぜきょうだい喧嘩は起きてしまうのでしょうか？家庭や環境によって理由はさまざまなものの、要因の1つとして考えられているのが、家庭内できょうだいを競わせていることです。わざとではなくても、たとえば「お兄ちゃん・お姉ちゃんは〇〇できたのに」と上の子と比べたり、上の子にはお留守番をさせて下の子だけを連れて出かけたり、気づかぬうちに子どもたち同士を競わせていることは往々にしてあります。その結果、「相手に譲れない」と子どもたちに感じさせてしまい、きょうだいを敵だと思い込んでしまうことにつながるのです。他人と比較することはせず、「どうして昨日はできたのに今日はできないのかな？」などと、過去の自分を比較対象とするような言葉をかけるのが良いでしょう。参考：<a href="https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/f267947b733b722b73a2d31c32edcae3e811617f" target="_blank" rel="noopener noreferrer">Yahoo!ニュース｜きょうだい喧嘩には原因があった！保育士が教える「きょうだいの仲を悪くするたった１つのNG行為」</a><h2> きょうだい喧嘩に関してよくある質問</h2>

ここからは、きょうだい喧嘩についてよくある質問に回答していきます。 &nbsp;<h3>きょうだい喧嘩はいつまでほっとくべき？</h3>いつまでほっておくべきか？という明確な基準はないものの、片方が一方的にやられていたり、暴力やケガに発展したりしそうな場合は親が介入した方が良いです。 &nbsp;<h3>きょうだい喧嘩で仲直りする方法は？</h3>仲直りする方法は、ケンカの要因や子どもの年齢によっても異なります。有効な手段としては、「どちらが悪いではなく、何が問題だったのか？」を明らかにし、「ごめんね」「いいよ」とお互いが自然に謝罪と許容をできるように話し合うことです。 &nbsp;<h2>まとめ</h2>今回は、きょうだい喧嘩について解説してきました。きょうだい喧嘩は子どもたちが成長するうえで自然な現象であり、子ども自身が問題解決能力やコミュニケーション能力などを伸ばすためにも、必要なものです。とはいえ、相手を罵るような言葉を使ったり、手を出したりしては困ります。ヒートアップしすぎないよう見守りながら、子ども同士が自分たちで解決できるようにアシストしてあげましょう。あまりにもきょうだい喧嘩が多いと、親御さん自身がストレスで疲れてしまうかもしれないので、ときには他人も頼りつつリフレッシュの時間をとってくださいね。

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