ほっとSoda情報局

目次<ul><li>2020年度から小学校の通知表の評価項目が変わった！</li><li>小学校の通知表評価の見方・3段階評価が採用されている ・成績のつけ方は相対評価と絶対評価がある 　└相対評価 　└絶対評価 ・学校での生活の様子は「所見」欄に書かれている &nbsp;</li><li>そもそも通知表って必要？いらないという声も11.1％ある</li><li>小学校の通知表評価の見方・通知表の成績が良い場合 ・通知表の成績が悪い場合 &nbsp;</li><li>行動の記録でＡ評価（丸）が少なくても問題ない！</li><li>まとめ</li></ul>

小学校に入学してはじめてもらってきた通知表。いったいどう見れば良いのか、ただ確認するだけで良いのか疑問に思う保護者の方もいるでしょう。通知表には普段、見られない学校での様子が書かれています。子どもの成長のヒントとなる要素が散りばめられているため、通知表がどのように付けられているのか、どうやって受けとめれば良いのかを知っておくことが大切です。本記事では通知表の評価がどのように付けられているのか、その評価をどのように見れば良いのかを解説します。子どもたちの学力および人間力を伸ばすために通知表を最大限活用できるよう、本記事で通知表の見方について勉強していきましょう。 &nbsp;<h2>2020年度から小学校の通知表の評価項目が変わった！</h2>

ご存知の方も多いかもしれませんが、2020年度から小学校の通知表は評価項目が変わっています。2020年度以前と以降でどのように変化したのか、比較してみましょう。<figure class="table"><table class="MsoNormalTable" style="mso-cellspacing:1.5pt;mso-yfti-tbllook:1184;" border="0" cellspacing="3" cellpadding="0" align="left"><tbody><tr style="mso-yfti-irow:1;"><td style="background-color:#FFFF66;border:solid white 1.0pt;mso-border-alt:solid white .5pt;padding:0mm 5.75pt 0mm 5.75pt;" valign="top">&nbsp;<span style="font-family:&quot;Meiryo UI&quot;;font-size:12.0pt;mso-bidi-font-family:&quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;;mso-bidi-font-size:10.5pt;mso-color-alt:windowtext;mso-font-kerning:0pt;mso-ligatures:none;" lang="EN-US">2020年度以前</td><td style="background-color:#FFFFCC;border:solid white 1.0pt;mso-border-alt:solid white .5pt;padding:0mm 5.75pt 0mm 5.75pt;" valign="top">&nbsp;<ul style="list-style-type:disc;" type="disc"><li class="MsoNormal" style="mso-list:l0 level1 lfo1;mso-margin-bottom-alt:auto;mso-margin-top-alt:auto;mso-pagination:widow-orphan;tab-stops:list 36.0pt;text-align:left;">興味・関心</li><li class="MsoNormal" style="mso-list:l0 level1 lfo1;mso-margin-bottom-alt:auto;mso-margin-top-alt:auto;mso-pagination:widow-orphan;tab-stops:list 36.0pt;text-align:left;">思考・判断</li><li class="MsoNormal" style="mso-list:l0 level1 lfo1;mso-margin-bottom-alt:auto;mso-margin-top-alt:auto;mso-pagination:widow-orphan;tab-stops:list 36.0pt;text-align:left;">技能</li><li class="MsoNormal" style="mso-list:l0 level1 lfo1;mso-margin-bottom-alt:auto;mso-margin-top-alt:auto;mso-pagination:widow-orphan;tab-stops:list 36.0pt;text-align:left;">知識 &nbsp;</li></ul></td></tr><tr style="mso-yfti-irow:2;mso-yfti-lastrow:yes;"><td style="background-color:#F6C5AC;border:solid white 1.0pt;mso-background-themecolor:accent2;mso-background-themetint:102;mso-border-alt:solid white .5pt;padding:0mm 5.75pt 0mm 5.75pt;" valign="top">&nbsp;<span style="font-family:&quot;Meiryo UI&quot;;font-size:12.0pt;mso-bidi-font-family:&quot;ＭＳ Ｐゴシック&quot;;mso-bidi-font-size:10.5pt;mso-color-alt:windowtext;mso-font-kerning:0pt;mso-ligatures:none;" lang="EN-US">2020年度以降</td><td style="background-color:#FAE2D5;border:solid white 1.0pt;mso-background-themecolor:accent2;mso-background-themetint:51;mso-border-alt:solid white .5pt;padding:0mm 5.75pt 0mm 5.75pt;" valign="top">&nbsp;<ul style="list-style-type:disc;" type="disc"><li class="MsoNormal" style="mso-list:l1 level1 lfo2;mso-margin-bottom-alt:auto;mso-margin-top-alt:auto;mso-pagination:widow-orphan;tab-stops:list 36.0pt;text-align:left;">知識・技能</li><li class="MsoNormal" style="mso-list:l1 level1 lfo2;mso-margin-bottom-alt:auto;mso-margin-top-alt:auto;mso-pagination:widow-orphan;tab-stops:list 36.0pt;text-align:left;">思考・判断・表現</li><li class="MsoNormal" style="mso-list:l1 level1 lfo2;mso-margin-bottom-alt:auto;mso-margin-top-alt:auto;mso-pagination:widow-orphan;tab-stops:list 36.0pt;text-align:left;">主体的に取り組む態度・人間性 &nbsp;</li></ul></td></tr></tbody></table></figure> 通知表の評価項目が変わった理由は、学習指導要領が改定されたことにあります。学習指導要領は、グローバル化や情報化といった社会の変化にあわせて10年に1度の頻度で改訂されています。2020年の改訂以前の学習指導要領では、「（教師が）何を教えるか」に重点が置かれていたため、通知表の評価も「興味・関心」が最初に位置していました。しかし、2020年度以降では、「知識・技能」が最初にくることから、学習内容の定着が最重視されていることが分かります。さらに「主体的に取り組む態度・人間性」が加わることで、忘れものの有無や授業中の発言など、自ら学ぶ姿勢・努力といった積極性が評価されるようになっています。 &nbsp;<h2>小学校の通知表評価の見方</h2>

通知表には学習の理解度はもちろん、学校での生活の様子も記載されています。子どもの得意や苦手に関するヒントが散りばめられているため、通知表は子どもの力を伸ばすための指南書として、活用するのが正解です。通知表に書かれた内容を汲み取り、子どもの成長に生かすためには、評価の意味や付け方など、評価方法についても把握しておきましょう。 &nbsp;<h3>3段階評価が採用されている</h3>評価方法は、学校によって異なりますが、一般的には次のような3段階評価が採用されています。A）目標を十分に達成している B）目標をほぼ達成している C）目標を達成できていないたとえば、理科・算数でＡ評価が多い場合は、理系の資質があると判断できます。反対にＣ評価が多い教科については、苦手意識を持っていると推測できるため、自主学習の時間を多めに取るといった判断ができます。なお、「◎・○・△」や「よくできる・できる・もう少し」など、表記方法は学校によって異なる場合もありますが、上記で紹介した「Ａ・Ｂ・Ｃ」と意味するところはほぼ同じと思っていて間違いありません。 &nbsp;<h3>成績のつけ方は相対評価と絶対評価がある</h3>通知表の評価は「相対評価」または「絶対評価」で付けられます。簡単に言うと、相対評価とは「周りの子との比較による評価」であるのに対して、絶対評価は「過去の自分の成績との比較による評価」です。どちらの方法を採用しているかは、学校によって異なりますが、基本的には「絶対評価」が採用されていることが多いようです。しかし、新しく追加された「主体的に取り組む態度・人間性」の判断基準が各教師によって異なることから、「相対評価を加味した絶対評価」で成績を付けているのが実態です。また、絶対評価では、極端なことを言えば全員に「Ａ：目標を十分に達成している」を付けることも可能です。しかし、担任の先生の配分によるところも大きいため、他クラスとの不公平感がでないように調整が入ることもあります。そのため、「Ａ」や「◎」の数に注目するというよりも、前学期の通知表と比較して、判定が下がっていないかに注目するようにしましょう。<h4>相対評価</h4>相対評価とは、クラス内でほかの児童と比較して、どの順位にいるのか、相対的な位置を示す評価方法です。この評価方法では、たとえば「Ａは10人まで、Ｂは15人まで･･･」といったようにＡ・Ｂ・Ｃの各段階で該当する人数（もしくは割合）をあらかじめ決めています。成績上位者から良い評価に割り当てられるため、毎回テストの点数が良かったとしても、それ以上に高得点を取っている子がたくさんいた場合は「Ａ」ではなく「Ｂ」評価になることもあります。<h4>絶対評価</h4>絶対評価とは、個人の能力に焦点を当てて評価する方法です。比較対象はクラス内のほかの児童ではなく、その子自身の過去の成績です。過去の成績と比較して、伸びているのか、下がっているのかを評価します。ただし、1人ひとりに評価項目を設定するのではなく、共通項目を決めて評価を行います。たとえば、「引き算ができる」ことに対して、成長率を3段階で評価するのです。周囲と比較しないことから、クラス全員に「Ａ」評価が付くこともあり得ます。 &nbsp;<h3>学校での生活の様子は「所見」欄に書かれている</h3>授業中や休み時間などを含めた学校での生活の様子については、「所見欄」に記載されます。この欄は子どもの成長したところや頑張ったところ、良いところなどを中心に書かれています。たとえば「運動会などさまざまな行事を経験するごとに意欲が増し、全校集会における発表の場でも挙手するなど積極的な姿勢が見られました」といった感じです。一方、課題となる点に関しては、「○○といった点を意識できると良いでしょう」や「○○については、これから頑張っていきたいと思います」などと表現されていることが多い傾向にあります。この点に関しては、家庭でも意識してあげると、子どもの成長をサポートできるでしょう。 &nbsp;<h2>そもそも通知表って必要？いらないという声も11.1％ある</h2>

実は通知表の発行には、法的義務はありません。通知表の発行をはじめ、様式や内容も校長先生の裁量によって決定されています。そのため、近年では、<a href="https://www.nhk.or.jp/shutoken/wr/20230324a.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">通知表を廃止する学校</a>も出てきており、話題になっています。小学生の子を持つ保護者108人を対象に、本サイトで行った独自アンケートによると、「通知表は必要」と応えた保護者は88.8％にのぼります。多くの保護者が通知表の必要性を感じていることが分かりますが、一方で「通知表は不要」と回答した保護者も11.1％ほどいました。通知表は子どもの学校生活の一面を切り取っただけに過ぎず、すべての様子が分かるわけではありません。また記入する先生の主観が入ることもあるため、一部では特に必要ないと考えられているようです。通知表をもらった子のなかには評価を気にして泣き出す子もいます。通知表の評価がその子のすべてではないことを心に留めたうえで、一意見として参考にするように促しましょう。また、通知表の必要性は各家庭によって意見が分かれるところですが、PTAなどで「不要」という意見が多く挙がった場合は、学校に通知表の廃止を持ちかけるのも選択肢の一つです。 &nbsp;<h2>子どもが通知表を持って帰ってきたら何と声をかけるべき？</h2>

通知表の評価を気にしすぎることはありませんが、通知表の内容には子どもの成長のヒントが隠されていることが多々あります。この内容を有意義に活かせれば良いのですが、声のかけ方によっては良い方にも悪い方にも転んでしまいます。そこでここでは、実際に通知表をもらった先輩ママ・パパたちがどのように子どもに声を掛けているのか、独自アンケートの結果から紹介します。 &nbsp;<h3>通知表の成績が良い場合</h3>通知表の成績が良い場合、ほとんどの保護者が「素直に褒める」ようにしています。独自アンケートから抜粋した保護者の声を見てみましょう。

ほめまくってます。すごいじゃん！こう書いてあるよ？すごいねぇ～がんばったねぇ！って。

こんな事が出来るんだね、偉いねと良いことを褒めてあげる。

先生の書いてあることを子供と一緒に読み、褒めている。

通知表を一緒に読んで褒めるという保護者も散見されました。通知表に書かれているということを、子ども自身が確認することで、自分の成長を客観視できます。自発的に次の学期・学年も頑張ろうと思うことを促せるため、一緒に通知表を眺めながら具体的に何が良かったのかを確認する時間を持つのはとてもおすすめです。 &nbsp;<h3>通知表の成績が悪い場合</h3>通知表の成績が悪い、所見欄に「気になること」を書かれていた場合は、どのように声かけすれば良いのか迷うところです。この場合、大半の保護者が記載されていたことをそのまま伝え、そのうえで解決策を提示するか、子どもと一緒にどうすれば良いかを考えると回答しています。

すすんであいさつをする事ができていないとの事だったので、一緒に考えて話し合いました。

整理整頓が苦手と書かれていたので、金曜日に机の中を綺麗にするようにしようねと伝えた。

なぜ先生がこう書かれたのか、普段の生活の様子と照らし合わせて、自分が気付けるように話をしていく。

アンケート結果では、「ネガティブな内容は書かれたことがない」という内容も多く、基本的にはポジティブな面に焦点を当てる傾向が強いようです。そのことに対して、「改善点が分からない」「1人ひとりを見ているのか不安」という声も出ています。しかし、通知表から分かる学校の様子は限定的です。そのため、懇談会や面談などで担任の先生と話す機会があれば、詳しく聞いてみるのもありでしょう。また、定期的に子ども本人に学校の様子を聞き、困りごとがないか、先生からよく注意されることはないかなどを探り、普段から改善を図るのもおすすめです。 &nbsp;<h2>行動の記録でＡ評価（丸）が少なくても問題ない！</h2>

学校によって異なりますが、通知表の評価は各段階で上限が決められていることも多々あります。たとえば「Ａ（丸）は5個まで、Ｂ（三角）は6個まで、Ｃ（×）3個まで」はといった感じです。その条件のなかで、特に優れている部分においてＡ評価は付けられます。単にＡの評価数が上限に達してしまったためにＢ評価を付けていることもあり、先生のなかではＢであってもＡと変わらない評価をしているケースもあります。そのため、Ａ評価が少ないからといって、子どもの成績を悲観する必要はありません。通知表は形式的なものです。また、教師の主観が入るうえに、子どもの成長や学びのすべてを通知表に記載することはできません。そのため、あくまで子どもの特性の傾向が書かれているものとして、楽観的に受け止めることが大切です。 &nbsp;<h2>まとめ</h2>通知表はあくまで学校での頑張りや様子をお知らせする、学校からの報告書です。その内容はぎゅっと凝縮されたものであり、子どものすべてを知ることはできません。そのため、通知表の評価に一喜一憂する必要はないのです。もちろん、良いことに関しては素直に喜び、褒めてあげるべきですが、ネガティブなことが書いてあったからといって落胆したり、怒ったりするのもまた違います。通知表は、今後どうすればもっと成長できるかのヒントとして参考にすべきものです。できればその内容を子どもと一緒に確認しながら、具体的にどう行動すれば、より良くなっていくかを考えるきっかけとして通知表を活用してみましょう。

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