ほっとSoda情報局

首都圏では小学校低学年から中学受験に向けて準備を始める人も少なくないですが、早く始めたからと言って必ずしも希望の学校に合格できるとは限りません。だから焦らなくて大丈夫。これは、中学受験のスペシャリストヨーコ先生こと教育ジャーナリストの中曽根陽子さんもおっしゃっています。でも、ひとまず私立の中学ってどんな感じなのか、近所の公立中学校とどう違うのか、知りたいですよね。 ホームページやパンフレットでは分からない情報を知るために、学校を見てみたいと思いませんか？実は、ほとんどの私立中学校にはオープンキャンパス（学校見学、学校説明会）の機会があります。 学校によって学年限定や予約が必要かどうかなどその方法はさまざまですが、今回は、まだ中学受験をするかどうか迷っている低学年のご家族のために、中学受験経験者の先輩ママたちに学校見学（説明会）について聞いてみました。 &nbsp;<h2>学校を実際に見にいく方法は、いくつかあります</h2><ul><li>学校主催のイベント（説明会やオープンキャンパス）に参加する方法 &nbsp;</li><li>公開行事（体育祭や文化祭）を見学する方法 &nbsp;</li><li>随時学校見学を受け付けている学校もあります &nbsp;</li></ul><h2>先輩ママに聞いた｜学校主催の「学校見学会」「学校説明会」に参加するときのポイント</h2>★注意事項★ セキュリティの問題から、近年は学内見学にも制限やルールを儲けている学校が多くあります。保護者に公開している場所が限られているところが多いので、​​まずは事前に公開されているルールや説明をきちんと確認しましょう。その上で、「〇〇を見せていただいていいでしょうか？」など、担当の先生に確認して許可をとってから行動するようにしましょう。黙ってこっそり、は絶対にやめましょう。 &nbsp;<h3>1.気になる疑問を解決『入門編』</h3>

Q.「学校説明会」「学校見学会」どちらに行けばいいの？学校の教育方針や卒業生の進学実績などの説明があるのが「説明会」。授業見学や施設見学ができるのが「見学会」ですが、最近ではその内容は学校によってさまざまなので、どちらに参加しても構いません。 &nbsp;Q.どんな服を着て行ったらいいの？子どもの友達のお母さんに会っても恥ずかしくない服装ならば大丈夫。ジーンズや派手なTシャツは避けた方が無難です。

ミッション系女子校の夏の説明会にオレンジ色のブラウスで参加しました。周りは紺色のお母さまばかりで完全に浮いてしまったことがあります…。地味目の服装が何かと安心ですよ。

Q.子ども本人も行っていいの？小学1～2年生は連れて行かなくてもいいでしょう。まずは、大人の目で見てみましょう。文化祭や体育祭は子どもも一緒に行くと、楽しい雰囲気が味わえるかもしれません。 小さいきょうだいを連れて行くのは、あまりお勧めしません。説明会のときは体育館や講堂など、静かな場所で行われることが多いので、小さいお子様は、かわいそうかもしれません。ベビーカー置き場もないところが多いです。どうしても連れて行くことになる場合は、事前に確認した方がいいでしょう。

少し都心から離れた中学校の説明会に参加した際、そこは保護者対象駐車場もあったのですが、小さいお子さまを連れて参加されている方が大勢いてびっくりしました。都心の学校ではありえません。

Q.時期はいつ頃から？早い学校は新学期の5月頃から実施しています。最近は1年通して随時見学可能な学校もあるようです。ピークは夏休みから秋の文化祭シーズンまで。12月以降になると、6年生対象の入試説明会に内容が変わっていきます。

仕事をしているので週末開催の説明会に行きたかったのですが、予約が取れず。仕方なく平日の説明会に参加したら、参加者が少なくてこぢんまりしていて結果オーライでした。

Q.予約は必要？ 　 コロナ以降、予約制の学校は増えています。予約はWeb限定の学校もありますので、ホームページなどで確認してから参加しましょう。申し込み締め切り日も要チェック！ &nbsp;Q.文化祭・体育祭は誰でも行けるの？外部に公開している学校は、予約なしで参加できる場合が多いですが、これもホームページで確認しましょう。体育祭は非公開の学校が多いように思われます。

受験についての情報をまとめて提供しているサイトはいくつかあります。 オープンスクールについても学校別に見られるサイトがあるので参考にしてみてください。<ul><li>中学受験スタディ　<a href="https://www.study1.jp/">https://www.study1.jp/</a></li><li>インターエデュ・ドットコム　<a href="https://corporate.inter-edu.com/">https://corporate.inter-edu.com/</a></li><li>中学受験ナビ　<a href="https://katekyo.mynavi.jp/juken/">https://katekyo.mynavi.jp/juken/</a></li></ul>

<h3>2.行きたい学校が見つかったら「準備編」</h3>

1）まずは学校のHPを見てみましょう各イベントの日程・時間・予約の有無など、詳細を確認。 設置学科や生徒数・制服等の写真を見ておくと、当日の参考になりますよ。 &nbsp;2）持って行くといいもの<ul><li>筆記用具 スマホにメモする方法もありますが、プリントなどに直接書き込めることができるので持っておくと安心です。 &nbsp;</li><li>A4サイズのクリアファイル 学校のパンフレットやプリントが配布されるのでまとめておくときに便利です。 &nbsp;</li><li>エコバッグ パンフレットなどの配布物をまとめておくときに便利です。 &nbsp;</li><li>外履きを入れる袋 スリッパ持参の学校もあるため、履いている靴をいれる袋があると便利です。 &nbsp;</li></ul><h3>3.いよいよ実際に説明会に参加する「訪問編」</h3>

1）可能なら、開始時間の少し前に行って、校内を歩いてみても ただし、学校によっては校内に入ることができる時間を制限している学校があるので、事前に確認してください。 学校によっては説明会後に校内見学ツアーや授業、部活動見学ができる場合もあるので要チェック！ &nbsp;2）門・エントランスは学校の顔。学校全体の外観や雰囲気も感じてみる。緑の多い学校、古い格式ある校舎の学校、都心のビルのような学校など色々あります。それぞれ特色があるので学校全体の雰囲気を感じてみてください。 &nbsp;3）事務室の対応は？受付はスムーズに流れているか、問い合わせしたときなど、対応に安心感があるかも気になります。&nbsp; &nbsp;4）校長先生の話を聞くときは &nbsp; 学校の代表者の話はその学校の教育理念や教育方針が分かります。<ul><li>内容が新しく具体的か</li><li>突出した生徒の美談の紹介か</li><li>全生徒の様子を把握しているのか</li><li>進学実績の話が中心なのか</li><li>子どもを任せてもいいと思える安心感があるか</li><li>校風は子どもに合っていそうか</li></ul>あくまでも、お子さんの性格や、家庭の方針やムードに照らし合わせながらじっくり聞きましょう。 5）教室・体育館・中庭・運動場・プールなどもできれば見てみたい説明会は、体育館や講堂などで行われることが多いです。 実際に生徒が過ごしている場所も確認したいところ。教室の広さはどうなのか。机はどうか。土足か上履きか。運動場は校舎と離れている場合もあるので、許可されているなら、実際に歩いてみるのもいいでしょう。ただし、自由に歩いていいかどうか、きちんと学校に確認をしましょう。

土足の女子校に訪問した際、廊下がピカピカなので聞いてみたら、「業者さんが毎日磨いている」と言われ、ちょっと複雑な気持ちになりました。

6）トイレは？トイレは使いやすそうでしょうか。清潔に保たれているでしょうか。 また、可能なら保健室がどの辺りにあるかも気にしてみましょう。 &nbsp;7）図書館は？蔵書数や新刊コーナーの有無も気になります。司書の方がいたら、いつもどのように使われているのか、試験前などに自習可能なのか聞いてみてもいいですね。 &nbsp;8）クラスルーム以外の特別教室（家庭科・理科・美術・パソコンルームなど）を見学できたなら機材・道具など、生徒数に合わせた十分な数がありそうか、複数の教科で併用していないか。特別教室の充実度は、学校がその教科に力を入れているかどうかの目安にもなります。壁の掲示物や展示物もチェックして。 &nbsp;9）先生方の様子は？説明会でお話しされる入試（広報）担当の先生は、お話が上手です。 他の先生の様子も見られるといいですね。若い先生が多いのか、女性の先生が多いのか。また職員室の近くまで行ける場合は、生徒が職員室に出入りしているかどうかなど、学校の様子が垣間見れます。（あくまでも学校のルールに従ってくださいね） &nbsp;10）廊下の掲示板には校風が出ます提出物・お知らせ・資格試験（英検や漢検など）の案内など掲示物が貼ってあります。それを見ると方針が分かることも。テストの成績が貼り出されている学校もあります。 生徒の書いたポスターや美術展示作品に校風が出ます。 &nbsp;11）高学年の様子も見てみる（中高一貫の場合は高校も）低学年の生徒は、まだ子どもっぽいですが、高学年になると一気に大人の雰囲気になります。我が子がどんな風に成長するのか想像してみるのもいいですね。 &nbsp;12）登下校時には生徒の素を見ることができます通学路での、生徒の様子を見るのもひとつです。楽しそうに歩いているか、挨拶しているか、寄り道していないか。制服を極端に着崩していないかもチェックポイント。学校によっては、放課後の部活動の様子も見られるかも。

文化祭や学校行事の時の生徒は、普段より良くも悪くもハイテンションなので、普段の様子とは、少し違うかもしれないです。

13）帰宅してから… &nbsp; 夫婦・親子で感想を共有すること。どんな些細なことでもいいので、感覚的なことも共有しておくと、その後の学校選びの指標になります。 &nbsp;<h2>最後に中学受験経験を経験した先輩ママからひとこと</h2>学校は私たち親世代の状況と比べると、すごく変化しています。 お子さまの学校選びをするときは、先入観を持たずに、まずは足を運んでみることです。 実際に見ることでしか感じられない特徴やその学校らしさがあります。 そして中学受験に向けて、家庭での方針が決ったら、また次の段階の学校を見るポイント（通学路や入試方法など）がありますが、それはまた次の機会に！ 学校選びについてはSoda!Soda!「教えてヨーコ先生」でお馴染みの教育ジャーナリスト中曽根陽子さんの新著『中学受験 親子で勝ち取る最高の受験』でもっと詳しく知ることができます。

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