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目次<ul style="list-style-type:circle;"><li>非認知能力とは &nbsp;</li><li>【アンケート調査】非認知能力において特に必要だと思う力は？1位：自分を高める力 2位：他者と繋がる力 3位：自分と向き合う力 4位：社会性を育む力 5位：そのほかの力 &nbsp;</li><li>非認知能力を伸ばすために習いごとは効果があるの？ &nbsp;</li><li>非認知能力を鍛えるためにおすすめの習いごと8選 ・ピアノ ・チームスポーツ ・水泳 ・学習塾・プログラミングスクール ・英会話 ・武道（空手・剣道・柔道など） ・書道・習字 ・美術教室（絵画・工作・造形） &nbsp;</li><li>非認知能力を伸ばすには子どもの声を尊重することが大切！ &nbsp;</li><li>まとめ</li></ul>

「子どもの学力向上」というと、算数や国語といった教科学習に目が向きがちですが、近年注目を集めているのが「非認知能力」の育成です。自制心、協調性、粘り強さなど、数値化しにくい心の力を指す非認知能力。実は、さまざまな習いごとが、この大切な能力を育む絶好の機会となっているのです。今回は、子どもの将来の成功にも深く関わると言われる非認知能力と、その伸ばし方について、習いごとを切り口に考えていきましょう。 &nbsp;<h2>非認知能力とは</h2>

非認知能力とは、テストや成績では測ることができない、人間が持つ心の力のことです。たとえば、失敗してもあきらめずに挑戦し続ける粘り強さや、友だちと協力して一つのことを成し遂げる協調性、自分の感情をコントロールする自制心などが含まれます。また、目標に向かって計画を立てる力や、相手の気持ちを理解して適切に対応できる思いやりの心も、非認知能力の重要な要素です。これらの能力は、学校の成績や知能指数（IQ）といった「認知能力」とは異なり、日々の生活や人間関係の中で徐々に育まれていきます。幼少期から思春期にかけて特に重要とされ、社会に出てからの成功や幸せな人生を送る上で、大きな影響を与えると考えられています。なお、非認知能力について詳細は以下の記事でも解説しているので、あわせてご覧ください。 関連記事：<a href="https://www.seiban-sodasoda.com/episodes/detail/hotsoda-24905/">非認知能力とは？高い人の特徴や伸ばすために有効な具体例を紹介</a> &nbsp;<h2>【アンケート調査】非認知能力において特に必要だと思う力は？</h2>

非認知能力において特に必要だと思う力は、状況や個人によって異なるものです。今回、セイバン独自に小学生のお子さまを持つ保護者131名にアンケート調査を行いました。この結果をもとに、実際に保護者が特に必要と考えている非認知能力についてランキング順に紹介していきます。 &nbsp;<h3>1位：自分を高める力</h3>自分を高める力とは、自らの成長に向けて主体的に行動できる心の力です。新しいことに興味を持ち、やってみたいと思う好奇心から、目の前の課題に意欲的に取り組む姿勢が生まれます。そして「自分にはできる」という自己効力感があることで、より困難な課題にも挑戦する勇気が湧きます。失敗や挫折を経験しても、それを乗り越えて立ち直るレジリエンス（精神的回復力）があれば、その経験を糧として更なる成長につなげることができます。これらの要素が組み合わさることで、自分の可能性を信じ、目標に向かって努力を続ける力となり、生涯にわたる学びと成長の原動力となっているのです。 &nbsp;<h3>2位：他者と繋がる力</h3>他者と繋がる力とは、周囲の人々と良好な関係を築き、共に成長していける能力のことです。協調性の面では、集団の中で自分の役割を理解し、他者と協力しながら目標を達成する力が重要です。リーダーシップにおいては、チームのメンバーの個性や能力を活かしながら、全体をまとめ上げる力が求められます。また、コミュニケーション能力では、自分の考えを適切に表現するとともに、相手の話をしっかりと聴き、建設的な対話を生み出す力が必要です。さらに、共感性としては、相手の立場に立って気持ちを理解し、適切なサポートができる心の余裕を持つことが大切です。これらの能力は、日常的な人との関わりの中で、互いを認め合い、支え合う経験を通じて育まれていきます。 &nbsp;<h3>3位：自分と向き合う力</h3>自分と向き合う力とは、自分自身の感情や考え、行動を客観的に理解し、適切にコントロールする能力のことです。たとえば、「いまの自分はイライラしているな」と感情に気づき（自己認識）、深呼吸をして落ち着こうとする判断ができたり、「この課題は難しいけれど、まずは小さな目標から始めよう」と自分に合った方法でものごとを進められたりする力（自己管理能力）を指します。さらに、自分の学び方や考え方を振り返り、「こうすればもっと上手くいくかもしれない」と改善点を見出せる力（メタ認知）も含まれます。これらの能力は、日々の生活での成功体験や失敗体験を通じて、徐々に身についていくものです。特に、自分の行動や考えを振り返る習慣を持つことで、より効果的に育てることができます。 &nbsp;<h3>4位：社会性を育む力</h3>社会性を育む力とは、集団や社会の中で調和を保ちながら生きていくために必要な能力です。具体的には、約束した時間を守る、引き受けた仕事は最後までやり遂げるといった責任感が含まれます。また、電車内での携帯電話マナーや、公共の場でのごみの分別など、社会のルールを理解し、自発的に守ろうとする意識も重要な要素です。さらに、地域の清掃活動に参加したり、困っている人を助けたりするなど、自分にできることで社会に貢献しようとする姿勢も、社会性の重要な側面です。これらの力は、家庭や学校、地域社会との関わりの中で、他者との関係性を通じて徐々に育まれていきます。 &nbsp;<h3>5位：そのほかの力</h3>非認知能力には、ものごとに対する好奇心や新しいアイディアを生み出す創造性も含まれます。困った状況に直面したとき、さまざまな角度から原因を探り、解決策を見出す問題解決力も重要な要素です。また、目標を達成するために必要な行動を自ら考え実行する主体性や、状況に応じて柔軟に対応できる適応力なども含まれます。これらの能力は、将来の職業生活や人間関係を円滑に進める上で欠かせないスキルとなります。 &nbsp;<h2>非認知能力を伸ばすために習いごとは効果があるの？</h2>

日常生活のなかで非認知能力を伸ばすには、家庭での声掛けはもちろん、子どもの好奇心や意欲を満たせるような取り組みが効果的です。とはいえ、なかなか家庭で時間を取るのが難しいという場合は、習いごとにチャレンジしてみるのも有効な手段の1つです。しかし、なんでもいいから習いごとをさせれば良いというわけではありませんし、また必ず習いごとをさせなければ非認知能力を伸ばせないということでもありません。大切なのは、子どもが興味関心を持ったことや、「やってみたい！」と意欲を示したものに触れられる環境を用意してあげることです。親の意志によって、子どもに習いごとを強いるようなことはあってはなりません。今回行ったアンケート結果によると、非認知能力を高めるために習いごとを検討したという家庭は42.7％（56/131人）ありました。実際に、習いごとを通して「さまざまな非認知能力が育まれてきたと感じる」という声も上がっています。

具体的に、どんな場面でお子さまの成長を感じたのか伺ってみました。

【実際の保護者の声】<ul><li>カレンダーに自分で頑張ることを記入するようになった &nbsp;</li><li>チームで練習や試合をする場面で、みんなで一緒に楽しんだり協力したりするようになった &nbsp;</li><li>難しい振り付けをきちんと覚えて舞台で発表できたとき &nbsp;</li><li>学校の宿題すら終わらなかったところから、一定時間は集中して効率よく終わらせる、計画的に進めることを身につけ、時間や体力に余力が生まれた分で読書など自分の好きなことや、友だちや兄弟との楽しい時間に充てている &nbsp;</li><li>毎日必ず継続して練習するのが日課になり、「続ける」が習慣化したと感じている &nbsp;</li><li>毎回、作成したロボットのプレゼンをするようになった。難しい問題にもすすんで挑戦するようになった &nbsp;</li><li>内気だった娘が自分の意見を言えるようになり、挨拶なども大きな声で言えるようになった。息子も、監督に怒られてもむくれたりせず、諦めない力がついた &nbsp;</li><li>サッカーの練習の中で、「できないと悔しい…」という状況になっても、泣く・怒るだけでは解決しない→練習をこつこつ続ければ「できることが増えて嬉しい！」に変わることを学んだよう。また、試合で負けたら「次はどうすれば勝てるか？」と考えるなど、状況によって自身の気持ちと向き合いながら友だちと協力して頑張っているのがわかる</li></ul>

なお、以下の記事では探究心を育むためにおすすめの習いごとを紹介しています。ぜひ、あわせて参考にしてみてください。関連記事：<a href="https://www.seiban-sodasoda.com/episodes/detail/yokosensei-230818/">探究的な習い事って？タイプ別“探究心を育む”オススメの習い事</a> &nbsp;<h2>非認知能力を鍛えるためにおすすめの習いごと8選</h2>

習いごとは、非認知能力を楽しく養うための素晴らしい機会の1つです。子どもの興味関心に合わせて、さまざまな体験をさせてあげましょう。大切なのは、子どもが楽しく、そして継続して取り組めるかどうかです。ここからは、非認知能力の専門家もおすすめする習いごとについて紹介していきます。「どんな習いごとを始めたら良いのかわからない…」という方は、ぜひお子さまと話し合いながら、こちらで紹介する習いごとを参考にしてみてください。<h3>ピアノ</h3>ピアノ学習では、楽譜を読み、指を動かし、音を聴くという複数の作業を同時にこなすため、高度な集中力が養われます。また、音を通じて感情を表現することで豊かな感性も育まれます。さらに、毎日の練習を継続する習慣づけにより、忍耐力や自己管理能力も身につくでしょう。

【実際の保護者の声】<ul><li>会話以外でも表現ができるように</li><li>ピアノを通して総合的にマルチタスクで考える力を養いたい</li><li>マイペースに目標達成を目指すためにピアノを習っている</li></ul>

<h3>チームスポーツ</h3>チームスポーツとは、複数の選手が協力し合い、共通の目標達成を目指すスポーツの総称です。個人技だけでなく、チームワークや連携が重要な要素となります。チームスポーツは、挨拶などの基本的なマナーが自然と身につき、他者との協調性を育む絶好の機会です。作戦を立てる際の創造性や、試合中の状況判断力も磨かれます。また、勝敗を経験することで、感情のコントロールや挫折からの立ち直る力も養われるでしょう。代表的なチームスポーツには、サッカーや野球、バスケットボールやバレーボールなどが挙げられます。

【実際の保護者の声】<ul><li>サッカーを習うことで、チームを通して自分の役割を認識できるように</li><li>少しずつの日々の練習から達成感や「できた！」を感じてほしい</li><li>非認知能力のために野球を始めたわけではないが、挨拶や仲間意識や仲間との助け合う力をつけられるのかなと思う</li></ul>

<h3>水泳</h3>水泳は、自分の記録という明確な目標に向かって努力を重ねる中で、粘り強さと自己管理能力が培われます。また、呼吸法の習得や水中での体の使い方を学ぶことで、自己のからだへの意識も高まります。

【実際の保護者の声】<ul><li>風邪をひかないために体力をつけられるように</li><li>過去の自分との比較もしやすいので水泳を習っている &nbsp;</li></ul>

<h3>学習塾・プログラミングスクール</h3>学習塾やプログラミングスクールでは、学力向上だけでなく、計画的な学習習慣の確立や目標設定能力が育まれます。また、わからないことを質問する積極性や、ほかの生徒との学び合いを通じたコミュニケーション能力も向上します。 &nbsp;

【実際の保護者の声】<ul><li>絵を描いたり、パズルなどの視覚を使ったりした表現が得意なので、プログラミングの塾に通っている</li><li>特技を増やせるように、くもんに通っている &nbsp;</li></ul>

<h3>英会話</h3>英会話では、異文化への興味関心が広がり、多様な価値観を受け入れる柔軟性が育ちます。また、間違いを恐れずに発言する積極性や、相手に伝わるように工夫する表現力も身につきます。 &nbsp;

【実際の保護者の声】<ul><li>外国文化、外国人と抵抗なく触れ合い世界を広げていけるよう、ネイティブの先生もいる英語教室に通っている</li><li>コミュニケーション力をつけるためにネイティブの英会話に通っている &nbsp;</li></ul>

<h3>武道（空手・剣道・柔道など）</h3>武道は厳しい稽古を通じて、礼儀作法や自己規律が身につくものです。型の練習による集中力向上や、組手での攻防を通じた判断力、そして精神力の強化にもつながります。 &nbsp;

【実際の保護者の声】<ul><li>精神的な成長のため</li><li>体力向上のために &nbsp;</li></ul>

<h3>書道・習字</h3>書道の練習では、筆の使い方や墨の量、姿勢など多くの点に気を配りながら一筆一筆に集中することで、自然と集中力が高まります。静かな環境で作品に向き合うため、精神を統一する力も養われるでしょう。また、文字のかたちやバランスの観察、お手本の細部の再現を通じて、注意深く見る力や全体を把握する能力も育ちます。

【実際の保護者の声】<ul><li>集中力向上のために書道を習っている &nbsp;</li></ul>

<h3>美術教室（絵画・工作・造形）</h3>絵画や工作、陶芸といった美術教室に通うことで、自由な発想で創造性が育ち、作品づくりを通して集中力が高まります。絵や工作で自分の気持ちを表現する力がつき、また作品を完成させた喜びは自信にもつながるでしょう。さらにテーマを自分で決めてつくることで、主体的に行動する力も身につきます。関連記事：<a href="https://www.seiban-sodasoda.com/episodes/detail/kyouiku-no-arekore-220705/">カラフルがあふれるクリエイティブファームASOMANABO（アソマナボ）</a> &nbsp;

【実際の保護者の声】<ul><li>親では思いつかないテーマを決めてくれたりするので感性の幅が育つと思い通わせている</li></ul>

<h2>非認知能力を伸ばすには子どもの声を尊重することが大切！</h2>

非認知能力を育てるための習いごと選びは慎重になるものです。ただし、選択肢がありすぎるがゆえに、どれを選べば良いか迷ってしまう方も多いでしょう。先ほどから述べているように、どんな習いごとであっても、子どもの意思に反して通わせるのは意味がありません。非認知能力を伸ばすうえでは、かえって逆効果になってしまいます。今回のアンケート結果全体を通してわかったことは、子どもが普段から興味を持ったものや意欲を示したものを見て、習いごとに取り組んでいる家庭が多いという点です。子どもが自ら「やりたい！」と声をあげたものに触れさせてあげることで、子どもは親をより信頼するようになり、親子関係も良くなっていくものです。まずは、お子さまが自分から「やってみたい」と親御さんへ相談できるような関係性を築けるよう、日ごろからお子さまの声に耳を傾けてあげることが大切になってきます。 &nbsp;<h2>まとめ</h2>近年、子どもの教育において注目を集めているのが「非認知能力」の育成です。これは、テストや成績では測れない自制心、協調性、粘り強さなどの心の力を指します。小学生のお子さまを持つ保護者へのアンケート調査によると、42.7%が非認知能力を高めるために習いごとに取り組んでおり、その効果を実感しているといいます。

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