教育のアレコレ

<h4 style="line-height:1.2;margin-bottom:0pt;margin-top:0pt;" dir="ltr">岩田拓真</h4>&nbsp;株式会社エイスクール（a.school）代表兼クリエイティブ・ディレクター。成績アップや受験合格のためではなく、子どもの興味関心を広げて深める「探究学習」に特化した学習塾エイスクールを2014年に開校。探究学習プログラム「なりきりラボ®」「おしごと算数®」（グッドデザイン賞受賞）を全国50以上のパートナー校で提供している。著書に『おしごと算数ドリル』（学研プラス）『勉強しなさい より 一緒にゲームしない？』（主婦と生活社）。

▋Information &nbsp;▼探究学習塾エイスクール（都内直営4校およびオンラインスクールを展開しています） 　<a href="https://aschool.co.jp/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">https://aschool.co.jp/</a> ▼探究学習100（全国50を超えるパートナー校をご紹介しています） 　<a href="https://tankyu100.aschool.co.jp/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">https://tankyu100.aschool.co.jp/</a> ▼小学生探究グランプリ（全国の探究キッズを応援する、オンラインコンテストを開催しています） 　<a href="https://www.tanqgrandprix.com/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">https://www.tanqgrandprix.com/</a>

今朝も朝から算数ドリルとにらめっこで学校に遅刻しそうになっちゃった・・・ いつも算数の宿題にとりかかるまでに時間がかかるので、ついイライラしてしまう・・・ でも子どもの気持ちもちょっとわかる。 今回はそんなパパ、ママにヒントになる算数の学びについて探究してみました。

<h2>お子さんに算数嫌い！と言われたこと、ありませんか？</h2>学研教育総合研究所が2022年に実施した小学生白書によると、「算数」は9年連続で 「好きな教科」「嫌いな教科」どちらも1位だそうです。 &nbsp;

学研教育総合研究所（Gakken）「小学生白書（2022年）」より引用 「私は計算が好き！でも図形は苦手・・・」 「文章題解くのは好きだけど計算するのに時間がかかる・・・」 ひとことで算数といっても計算や文章題、図形などいろいろな単元がありますよね。文科省の学習指導要領によると小学校の算数の具体的な内容は

● 数と計算 ● 図形・測定 ● 変化と関係 ● データの活用 &nbsp; だそうです。算数は受験の必須科目なので、親としては小学校で算数が嫌いになってほしくはない・・・というのが多くのパパママの本音ではないでしょうか。そこで、今回は「おしごと算数」や「なりきりラボ」など、ユニークな独自プログラムを提供する探究学習塾エイスクール（a.school）代表の岩田拓真さんに、算数嫌いにならないにはどうしたらいいかお話を伺いました。 &nbsp;<h2>算数って計算ができないとダメなの？</h2>探究学習塾エイスクール（a.school）が開発した「おしごと算数®」というプログラムでは、 身につけたい7つの実践的算数力として次の力を挙げています。

岩田さんによると 「小学校の授業では“解き方の方法”を習って反復して問題を解く、ということが中心ですが、算数は実は大人になってから問題解決の際に役立つ、いわゆる数学的思考の土台となる科目でもあるんです。」とのこと。「例えば計算力。速さを重視すると、この問題だったらこの計算式を使えばいい、というパターンがあるので、それを覚えれば、速く解けます。でも本当の算数力ってそこではないのです。問いの意味を読み取って理解し、どの式を使うかを考えて、計算して答えを出す力、それが算数力なんです。大切なのは、考察することです。」<h2> 学校以外の日々の生活の中にも学びの種はたくさんあります</h2>「学校で学ぶ教科やテストにつながるものだけが学びじゃないと思います。大人になってこれ学んだな、と気が付くことって、学校以外での活動や人との関わりなどの体験によることが意外と多くないですか？自分自身も、出会った人との雑談や仕事を通しての経験からの気づきがたくさんあります。」 「僕は“学び”のフィールドを教科としてだけでなく、森羅万象、つまり生活の全てに広げて、その中で子どもたちが自分たちの興味関心を育てていくことで、将来の生きがいや仕事につながるテーマを見つけられたらいいと思っています。」と岩田さん。

小2から小4を中心に、幼稚園から中高生まで幅広い年齢の子どもが学ぶエイスクールは東京大学赤門のすぐ近くにある学習塾ながら、あえて受験とは距離を置いています。 「受験につながる探究にしてしまうと点数や評価がゴールになってしまい、探究的な学びにはならないので。」 では、探究的な算数の学びとはどんな授業なのでしょうか。 エイスクールでは暮らしのなかに学びの目的を見つけて、五感をフル稼働してゲーム感覚で楽しく学びながら、子ども自身が企画や創作、発信などのアウトプットに挑戦できることを大切にした授業を展開しています。 &nbsp;<h2>小学生で転職？体験から学ぶ「おしごと算数®」</h2>宿題のドリルがつまらないのは、算数が自分達の暮らしにどう役に立つのか実感が沸かないから。 では、大好きな洋服やかっこいいデザイン、いつもいくコンビニなど、身の回りで算数が活躍しているということを知ったらどうでしょうか。そういう発想から生まれたのが『おしごと算数®』です。 『おしごと算数』はその名の通り、『職業』を疑似体験しながら、クイズやゲームを通してその職業で実際に使う算数の知識やスキルを学ぶプログラムです。 しかもコンビニ店長・ファッションデザイナー・都市開発士・投資家、などバラエティに富んだ15種類の職業を2か月ごとにまるで「転職」するかのように体験しながらさまざまな算数力を学びます。 &nbsp;<h2>子どもたちがコンビニ店長になりきって、商売ゲームに挑戦！</h2>

例えば『コンビニ店長』では子どもたちがコンビニ店長になりきり、『商売ゲーム』に挑戦しながら計算力を磨くという算数の学びがベース。 お釣りの計算から仕入管理や売上・利益の算出まで、利益の最大化を目指してチームを組んで対戦します。まずはコンビニで売っている商品やその値段、お釣りや在庫管理・売り上げ・利益の算出など経営における数字を探究します。 例えばサンドイッチの相場はいくら？やお釣りが一番少なくなる支払い方法は？などのゲームに挑戦しながら、知らないうちに計算力を養います。 さらにコンビニを経営する上で大切ないろいろな条件やニュースなど、世の中の情報を読み取る方法を学びます。最後は学んだ知識をもとに実際にコンビニ店長になりきって、商売ゲームに挑戦します。商売ゲームでは、コンビニの立地条件や天気など、与えられた環境条件を読み解いて、売上にどう影響するかを考えます。そしてその日の来客数と売り上げを予測し、仕入れる量と金額を決め、チームごとに売上や利益を競います。 &nbsp;<h2>「算数って役に立つんだ！」クイズやゲームで知らないうちに発見！</h2>

「実はこのプログラムでは算数を使うのは仕入れと売上の計算だけで、作戦を考えることがメインです。毎回ゲームの中で、知らず知らずのうちに何度も計算をするので、ちょっとしたドリル的な意味合いもあるのですが、子どもたちは計算させられているとは思わずに、次は売れるかな～と考えることに夢中です。」 ーーー計算が苦手だと途中で嫌になったりしないのでしょうか？「計算に時間がかかる子どもにはある程度まで手計算をすれば、電卓の使用もありです。計算力のスピードで差がつかないように配慮しています。ですので、計算が苦手な子も自分なりに楽しいポイントを探す余地があると思います。」と岩田さん。おしごと算数には他に、図形と計測という算数スキルを使った「ファッションデザイナー」や縮尺と面積の考え方や数字の条件を読み解く力を習得する「都市開発士」など、仕事を多面的に捉えたユニークなプログラムが揃っています。&nbsp;

楽しく学べるかどうかは、当然ながら好き嫌いが大きく影響します。算数が嫌いになってしまう要因には計算が苦手、とか文章題が苦手、など得意不得意によるものが大きい。 おしごと算数は得意不得意を意識せず、楽しくゲーム感覚で学ぶうちに、算数もそんなにわるくないかなと思えるプログラムかもしれません。&nbsp;

コンビニ店長の詳細については<a href="https://tankyu100.aschool.co.jp/program/01_convenience_store_manager/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">こちら</a> &nbsp;<h2>算数が苦手にならないように親ができること</h2> 算数が嫌いになってしまうと見るのも嫌になってしまう。そもそも数学的思考が強いタイプかどうかということが要因となる場合ももちろんありますが、好きとまではいかないまでも、できれば嫌いにはならないでほしい。そんな保護者の方に岩田さんからヒントをいただきました。1.やらせすぎないことが大事です。やりすぎると算数が機械的作業になりすぎてしまうお子さんがいます。 例えば反復練習によるパターン認識力により計算はできても、理解力が不足しているために文章問題は苦手、という場合もあるのです。2.計算は算数の一部だけでしかありません。正しく計算の答えを出すのは苦手でも考察することは好きなお子さんもいます。そういうお子さんは文章題の意味合いを理解して答えを導き出す力があります。3.生活の中で数や図形など数学的な概念を磨きましょう。実は数というのは抽象的な概念です。同じ1でも1個と1センチは意味が違う。 低学年までは抽象化思考が弱いので、紙の上だけで理解することは難しく、具体的な経験によって理解がしやすくなります。この時期の体験の量と質がいいか悪いかによって理解度に差が出ると思います。 生活の中で数や図形を意識して遊ぶことはとても良いと思います。 &nbsp;<h2>【算数体験的遊び】</h2>

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