SODA VOICE

◆ イベント情報 ◆&nbsp;<figure class="image"><a href="https://www.seiban-sodasoda.com/events/detail/event-231119_tankyu/" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><img src="https://seiban.g.kuroco-img.app/files/user/topics_img/8/09/20231119_%E3%81%BF%E3%82%93%E3%81%AA%E3%81%A7%E6%8E%A2%E7%A9%B6%E3%80%8C%E5%BC%81%E5%BD%93%E3%80%8D%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC_%E4%B8%80%E8%A6%A7.jpg"></a><figcaption>【参加者募集！】<a href="https://www.seiban-sodasoda.com/events/detail/event-231119_tankyu/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">お弁当を通して「食べる」を"探究"！学校ではできない学びを体験してみませんか？</a></figcaption></figure>

肩書は「日本廃品打楽器協会会長＆打楽器奏者＆写真家」。 山口ともさんは、プロのミュージシャンとして音楽の世界で長く活躍するアーティスト。 一方で廃品打楽器を自ら製作し、年齢を超えた人々に音の楽しさを伝える、さながら伝道師として精力的に活動されています。’03年4月からNHK教育テレビで放送された「ドレミノテレビ」では、UA（ううあ）さんと進行役をつとめ、「ともとも」の愛称で親しまれて人気でした。 今回は、Soda!Soda!の人気企画「みんなで探究」の収録後にインタビューをさせていただきました。

&nbsp;ーーともともさんの演奏を聴く子どもたち、楽しそうでしたね。 どんな子どもでも、音に対しての好奇心は持っているんですよ。 けれど普段、音楽の授業の中でも、今日僕がやったようなことってしないじゃない？ あるものを与えているだけ。そうでなく、自分で考えて、自分の中から発想を出すっていうことが本当に大切だと僕は思う。 ーー子どもたちに目線を合わせていらっしゃる姿勢が印象的でした

僕は小さいとき、大人があまり好きじゃなかった。 なぜかっていうと、 「この人と喋っても、話を聞いてくれないな。言ってもわかってもらえないだろうな」って思ったからです。 でもときどき好きな大人もいて。その大人はしゃがんで同じ目線で話をしてくれる。 子どもって、本気で話を聞いてくれているかどうかってこと、すぐわかるんです。 子どもは上には上がれないですからね。対等に話すために大人が子どもに合わせてしゃがむんです。子どももひとりの人間として、子ども扱いをしないっていうのは自分の中で決めています。そうしたら心を開いてくれますよ。 ーー各地で子ども向けのワークショップを開催されていますね

親子で演奏するワークショップも多いです。学校やホール、美術館など、さまざまな場所で開催してきました。 親子でやると楽器をつくったり演奏したりすることで、話すきっかけにもなって良いと思っています。 ワークショップは、最初の方は細かくメニューを決めてそれに沿ってやっていたけど、それだと子どもが聞いてくれないときがあったんです。何度か繰り返すうちに、その場の空気を見て、子どもの気持ちを感じることが大切だって気づいて、段取り通りではなくその場の空気を感じ取りながら進めています。 幼稚園でワークショップすると、1ヶ月くらいつくった楽器を たたきまくって大変なことになるみたい笑 こんなものからこんな音が出てきちゃったじゃん！ていう感覚が多いほど、引き出しが増えていきます。 ーー親子が家でできる音遊び、教えてください！

どういう音が家の中にあるか確かめてみる遊びはどうかな。 同じお茶碗とかでも、出る音が本当に違うんだよね。 例えば、どんぶりと小さいお椀だとか形の違うものを並べて、叩いて音の違いを楽しんでみる。 ただし、そのときは雑巾を下に置いてからお茶碗を置いてね。 直にテーブルの上にお茶碗を置くと、テーブルに音の振動が逃げるのでダメなんだ。そういうことも学びだよね。 そうやって、親自身が音を出して遊んでいると、「何を叩いてるの？」って自然と子どもが聞いてくる。音がするってことに耳を傾けて、何の音？ってなることを親子で楽しんでほしい。 そこからいろんな興味が発生していくと思います。 ーー最近の子どもたちを見て思うことはありますか？

子どものうちは、きっかけさえあればたくさんの気づきがあります。 それが大人になってしまうと無関心になりがち。だからそうなる前に 「これきれいだね」「おもしろいね」というものを実際に色々聞かせたり見せたりすることで、興味を持ってもらいたいよね。 僕がワークショップをたくさんやるのは、目の前で音を鳴らし、空気を振動させ、みんなに音を伝えることがとっても大切だと思うから。 CDやスピーカーから出てくる音を聴くのじゃなくて、とにかく目の前でやること。音を直接感じることで、音の魅力が伝わればいいなと思う。 ーー演奏会にテレビやラジオ、ワークショップと精力的に活動されていますね

音楽って難しいと思われがちだし、高い楽器を買ってやるみたいなイメージがあるけど、身近なもので音を出すと言う「音楽の底辺」を実現してる人ってなかなかいない。 楽器は音を楽しむための道具であって、誰だって何かを叩けばコンコン音がする。 身近なものを観察して音を出して、それを音楽にする発想や「音楽ってこんなところにも転がってるんだ！」って思える耳や目、五感を駆使して、自分の音を探す行為って本当に面白い。 これ、誰でもできるから一緒にやろうよ！ってそんな感じ。

音って本当に素敵。ひとつの音で空気も変わる。 だから廃品やガラクタや、楽器としてこの世に生まれてこなかったものたちだけど、見方を変えて楽器にしちゃう。楽器じゃなくてもいい。発想や見方を変えればいろんなアイデアが生まれてくる。 私は「音」でやってるけど、何でもいい。 アイデアの芽がいろんな方向に出てくることでいずれそれが育っていく。だからこれからもそんなタネを撒き続けたいと思います。

みんなで探究～廃品打楽器をつくって演奏してみよう～の様子は近日公開予定です！お楽しみに！

<h3>プロフィール&nbsp;</h3><figure class="image"><img src="https://seiban.g.kuroco-img.app/files/user/topics_img/8/05/p-1(1).jpg"></figure> 山口 とも（別名：ともとも） 日本廃品打楽器協会会長　打楽器奏者 <a href="https://tomooffice.jp/artists/yamaguchi-tomo/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">https://tomooffice.jp/artists/yamaguchi-tomo/</a> ガラクタに命を吹き込む打楽器奏者。つのだ☆ひろのアシスタントとして音楽の世界に入る。 フリーのパーカッショニストとして中山美穂・今井美樹・平井堅・石井竜也、石川さゆりなど数々のアーティストのツアーやレコーディングに参加。95年の音楽劇「銀河鉄道の夜」をきっかけに廃品から様々なオリジナル楽器を作るようになる。 「音楽=音を楽しむこと」をモットーに近年では、様々な年齢層の人が楽しめることを目指し、廃品打楽器を使った独自のパフォーマンスを展開する。また、「廃品をリサイクルして楽器を作る=楽しみながら地球環境を考える」ヒントをも示唆することにつながりエコロジー的見地から見ても、その可能性は幅広い。 一度見たら忘れられないキャラクターが世間から評価を受け、’03年4月からNHK教育テレビで放送された「ドレミノテレビ」では、ううあとともに進行役をつとめ、「ともとも」の愛称で親しまれて人気を博した。

‌