教えてヨーコ先生

6歳と4歳の姉妹がいます。
6歳の姉はしっかりしていて頼りになるのですが、負けたり間違うことに過敏で、エアホッケーやトランプなどのゲームも負けないように途中でルールを自分に有利な、簡単な方に変えたり、正解に自信が持てないクイズは親に解答してもらおうとします。妹の方は失敗しても気にしない性格で臆せずものごとに取りくむ方なのでチャンスを得る機会も多く、それを姉がうらやんで、後からやりたくなっても二番煎じで機を逃したりする場面がときどきあり、損しているなと心苦しくなります。

それぞれの気質や立場の違いを理解して、心のコップを満たしてあげましょう。

なんだか、情景が目に浮かびます。
お姉ちゃんは、しっかりしていて頼りになる！そして、負けず嫌いだけれど、失敗することを恐れている。
一方妹さんは、失敗を気にせずなんでも取り組むから、チャンスも多くて得している感じ！お姉ちゃんの行動も気になるし、妹さんと比べてこのままだとどうなるんだろうと、気を揉んでいらっしゃるのですね。

<h2>トラブルが起きたときこそ、チャンス！</h2>きょうだいがいると必ずケンカは起こりますし、それがヒートアップすると、うんざりして、「もういい加減にしなさい！」と怒りたくなると思います。 あまりにもひどいときには、こちらも感情を爆発させてカミナリを落としてもいいと思いますが・・・トラブルが起きたときこそ、チャンス！ただ反応するのではなく、なぜそうなっているのか、事実を観察してみてください。 お悩みを読んで、お姉ちゃんの行動は、もともとの気質（性格）もあるかもしれませんが、長女という立場がそうさせているという面もあるのかなと感じました。 2歳違いということですから、お姉ちゃんとしては、妹の手前、「ちゃんとしなくちゃ！」「できるところを見せなくちゃ」という気持ちが強いのかもしれませんね。

まだ自分が甘えたい年頃に妹さんが生まれた訳で、お姉ちゃんとしてしっかりしなくてはと思って、頑張ってきたのかもしれませんね。 しっかりすることで、お母さんを喜ばせようという気持ちも大きかったかも。でも、妹さんが大きくなるにつれ、だんだんライバルになってきたので、負けたくないという気持ちが強くなり、そういう行動に出てしまうのかもしれません。

<h2>心のコップを満たしてあげましょう</h2>

そう言われてみると、小さいときからしっかりしていたので、手がかからなかったのですが、我慢させていたかもしれません。

これは私の解釈ですから、合っているかはわかりませんが、もし思い当たることがあったら、まずは、お姉ちゃんの心のコップを満たしてあげてほしいなあと思います。

「いつも、お母さんのお手伝いしてくれて、ありがとう。助かっているよ。」
「お姉ちゃんとして頑張ってくれているよね」
「○○ちゃんの○○なところがとっても良いところで好きだよ。ぎゅーさせて！！！」
という感じです。そして、
「○○ちゃんはしっかりしているから、ついつい頼りにしちゃっているけれど、まだ6歳だもんね。できないことがあっても当たり前。」と伝えてあげてください。

「お姉ちゃんなんだから、もっと頑張りなさい」 とか、妹さんと比較して、ダメ出しをするのはさらに状況を悪化させかねません。 　 失敗を恐れていることに関してはまず、できているところに注目して、それを伝えて自信をつけてください。 その上で、 「失敗は、できるようになるチャンスだよ」と励ましてあげましょう。 これは、妹さんのいないところで伝えてあげた方が良いかもしれません。 お姉ちゃんとしてのプライドもあるでしょうから。

一方、なんでも気にせずチャレンジする妹さんは妹さんも、もう少し大きくなると、うまくいかなくて悩むこともあるでしょう。 そんなときには、同じように励ましてあげましょう。そして、普段から 「○○ちゃんの素敵なところは、こういうところだね」と それぞれの良いところを伝えて、コップを満たしてあげましょう！

きょうだいと言っても、もともと持って生まれた気質は違います。
また生まれた順番で、与えられた役割を果たそうとするところもあると思います。

できるだけ、それぞれの個性を認めて、お互いの良さを出し合えるように仕向けてあげて欲しいなと思います。

イラスト：さぶぼーぼ　<a href="https://www.instagram.com/sabubobo.i/" target="“_brank”">@ sabubobo</a>

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