教えてヨーコ先生

子どもにはいろいろなことに興味を示してもらいたいと思っています。でも、共働きなので子どもと過ごす時間はなかなかとってあげられません。そんな中、普段の生活の中で、親として何をしてあげたらいいのか、何をすべきなのか・・・もやもやしています。

探究心を育てるタネは、日常生活の中に溢れているんですよ。

<h2>特別なことをしなくてもいいんです</h2>

探究心を育てるために、いろいろな経験をさせてあげたいと思っていらっしゃるんですね。ステキです。
でも、お仕事も忙しくて、お子さんと過ごす時間がなかなかとれなくて悩まれているんですね。

わかります。実はうちの娘も仕事をしながら子育てをしているので、土日に溜まった家事をこなしていて、なかなか忙しそうです。
まだ一人で行動できない年齢なら、なおさら、「親がどこかに連れて行ってあげないと」って思われているかもしれませんね。

でも、お子さんの探究心を育てるための経験って、特別なことをしなくてもいいんですよ。

え、そうなんですか？でも先生の本にも親の仕事はネタ出しって書いてありますよね・・・。

笑　そうです、そうです。確かに、子どもの探究心を育てる上で、親が「ネタ出し」をする。つまり子どもが何かを経験する機会をつくるのは大事なことだと思います。
でも、それは特別なところに出かけないとできないということではありません。

<h2>日常生活の中にある探究のネタを見つけましょう</h2>日常生活の中でも、探究のネタを見つけていくことはできます。例えば、スーパーでお買い物をするとき。 並んでいる野菜や果物を見ながら、「今はこんなものが食べられるんだね・・・どんな味がするのかな？」というように会話をしてみる。そして、お料理をしながら、味見をしてみる。 例えば、保育園の道すがら。 ときにはゆっくりと歩きながら、道端の花や石ころ、標識など、発見ごっこをして歩いてみる。 そんなことも探究心を育てるネタ出しになります。

なるほど・・・そんなことでいいんですね。

そうです。私も、ときどき孫と一緒にスーパーに行きます。
（食いしん坊なので、スーパーの試食コーナーが大好きで、それ目当てだったのですが、最近はコロナで見かけなくなっちゃいましたね。）孫は行くたびに周りをよく観察していて、見つけたものについていろいろ話をするのですが、最近は旬の野菜や果物のこともわかるようになってきて逆に私に教えてくれます。

<h2>親子で探検隊</h2>虫取りに行ったけど、季節はずれで虫は見つけられなかった。でも道路に謎の動物の足跡を見つけた、とか、水撒きをしたら虹が出たとか・・・。 そんな些細な発見から、親子で会話が始まっていきます。 毎日忙しくしていると、なかなかそういう時間を取れないかもしれませんが、ちょっと意識して、不思議を見つける探検隊になって、家の周りをお子さんと歩いてみませんか？

<h2>子どもと一緒に感じて、おもしろがって</h2>探す目を持って歩くと、見過ごしていることがたくさんあることに気づきます。おかしな看板。 マンホールのフタの絵柄。 見たことがない標識の形や意味。 お店屋さんの店先に並んだ商品。 見上げた空の色や雲の形。 きっといろいろな発見があると思います。時間がある日には、子どもに探検隊長になってもらって、ついていくのもいいですね。 大人の目線では気がつかない宝を発見するかもしれません。もちろん目的を持って、どこかにお出かけするのもいいのですが、普段は車や電車に乗って移動するところを、歩いてみるだけでも、きっと豊かな時間になると思います。

大事にしてほしいのは、とにかく、感じること。おもしろがること。親も一緒に、おもしろがって、探究しましょう！

そして、子どもの疑問にすぐに答えたり、スマホで調べたりしないで、写真だけ撮って、家に帰ってから一緒に図鑑やパソコンで調べてみるのがおすすめです。

今はなんでも検索すれば正解らしきものが出てきますが、本当にそれが正解かは分かりません。調べ方だけ教えてあげて、できるだけ、自分で調べて、考える。そういう癖をつけましょう。

イラスト：さぶぼーぼ　<a href="https://www.instagram.com/sabubobo.i/" target="“_brank”">@ sabubobo</a>▼探究に関してはこちらの記事もおすすめ&nbsp; <a href="https://www.seiban-sodasoda.com/contents/kyouikunoarekore/" target="“_brank”">イマドキ注目の「探究」って？</a>

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