教えてヨーコ先生

ヨーコ先生こと中曽根 陽子（なかそね・ようこ） 数少ないお母さん目線に立つ教育ジャーナリストであり、幸せな子育てを探究するマザークエスト代表。東洋経済education ✕ ICT、プレジデントオンライン、中学受験ナビなど多くのウェブメディアで執筆。『成功する子は「やりたいこと」を見つけている　子どもの探究力の育て方』（青春出版社）他著書多数。

最近、子育てを苦しく感じてしまうことがあります。
イライラやつらい気持ちを軽減させるにはどうしたらいいのでしょう。
親の自分が笑顔でいられて、子どもも笑顔でいられる考え方や行動を知りたいです。

最近、子育てを苦しく感じてしまうのですね。子育てしていると、そんな頃、ありますよね。私もありました。
私の場合は、子どもが思春期に入ったころが一番きつかったかなと思いますが、ご相談者さんの場合は、どうでしょうか？

<h2>まずは子育ての振り返りから始めてみましょう</h2>お子さんの年齢によって、イライラポイントは変わると思いますが、いずれにしても大切なのは、今の状況を把握することです。そのためにまずやっていただきたいのは、振り返りです。・苦しいと感じるようになったのは、いつごろからなのか。 ・そのきっかけになったような出来事があったのか。 ・どんなころにイライラしてしまうのか。なぜイライラするのか…。できれば、お子さんと離れて、一人の時間をとって、しんどいと感じる理由につながりそうなことを、できるだけ詳しく書き出してみましょう。すると、それまで気づかなかったことに気づいたり、見えなかったことが見えてきたりするはずです。

<h2>言うことを聞かない！イライラしたときこそ、一旦冷静に</h2>例えば、よく聞く親のイライラポイントは、「子どもがいうことを聞かない」というものです。 親がやって欲しいと思うことをしてくれなかったり、早くして欲しいのに、こっちの思うスピードでやってくれなかったり、反抗的な態度を取ったりされたら親はイライラしますよね。 真面目な人ほど、「こうでなければいけない」「こうあるべき」という考え方にひきずられてしまいがちで、自分は一生懸命やっているのに、子どもがその期待に応えてくれないと思うと、ますますイライラしたり、辛くなったりするでしょう。でも、子どもの側に立ってみれば、言うことを聞きたくない理由はあるはずです。 感情に任せて怒っても状況は良くならないですが、なぜ子どもがいうことを聞かないのか、その理由がわかれば対応のしようがあります。 なので、イライラしたときには、一旦冷静になることが必要です。

振り返りですか・・・。
でも、日常生活の中でそういう余裕がなかなかないんですよね。

そうなんですね。
皆さん、子育てだけでなく、家事や仕事、他の家族の世話など、きっと何役もこなして忙しくされていることでしょう。
ほんとよく頑張っていらっしゃると思います。

<h2>マルチタスクでエネルギー切れになっていませんか</h2>

私は、特にお母さんってスーパーマンだなって思うんです。 仕事のことを考えながら、今日のご飯のことを考え、子どもの学校や習い事のスケジュール管理、連絡事項の確認、そしてご近所付き合いまで…種類もレベルも重要度も違う物事を同時に回している。 頭の中は、スーパーコンピューター並みに動いているけれど、それが目に見えないから誰も褒めてくれないし、感謝もされないので報われない。そんな状態が続けば、どんなに包容力のある人でも、エネルギーは枯れてしまいます。 でも、お母さんってそれが普通だって思っているから、気づかないんですよね。だから、イライラするな…つらいな…と思ったら、相当エネルギーが切れている状態だと思ってください。&nbsp;

そうなんです。最近疲れていて、子どもに対してついイライラして当たってしまっていました。

やっぱり！ 
そんなときには、何をおいても自分のコップを満たしましょう。
忙しいって心を亡くすって書くでしょう。今は心の余裕をなくしている状態だと思います。

<h2>ひとりで抱え込まず、誰かに話してみましょう</h2>まずは体と心を休めることです。睡眠は取れていますか？ 食事はどうですか？ 体は動かしていますか？ 余白のころ間は取れていますか？もし余裕がないなと思ったら、何もかも一人で抱え込まず、家族に話してみましょう。 家族にヘルプを頼めなかったら、家事支援や子育て支援のサービスなどを利用するのも手です。 そのときに、自分の状況を把握しておくと話もしやすいですし、相手に伝わりやすいですよ。

そして、考え方のヒントとして、子どもは神様からの授かりものと言う言葉があります。あなたの子どもだけど、あなただけの子どもではない。いっとき預かって、いずれは世の中にお返しすると考えたら、ちょっと見方は変わりませんか？

私はあるときから、そう考えるようになったら、肩の力が抜けて子育ても楽になった経験があります。
いずれにしても、あなたはよく頑張っています！　
親がごきげんでないと、家庭は回らないし、子どももごきげんにはなれません。
まずはご自分のコップを満たしてあげましょう。

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