教えてヨーコ先生

ヨーコ先生こと中曽根 陽子（なかそね・ようこ） 数少ないお母さん目線に立つ教育ジャーナリストであり、幸せな子育てを探究するマザークエスト代表。東洋経済education ✕ ICT、プレジデントオンライン、中学受験ナビなど多くのウェブメディアで執筆。『成功する子は「やりたいこと」を見つけている　子どもの探究力の育て方』（青春出版社）他著書多数。

夫婦ともにフルタイムの共働き家庭です。
日々時間に追われて暮らしていて、ときどき「もう無理！」と思ってしまうことがあります。
子育てでは、自主性を育てるためにも、できるだけ子どもに任せたほうがいいとは分かっていますが、つい手を出してしまい自己嫌悪に陥ってしまって、辛くなることも。
どうしたらいいでしょうか？

<h2>自分を責めないで！あなたはよく頑張っていますよ。</h2>

ご夫婦で働いていらして、子育てもされている。さぞかしお忙しい毎日を送られていることと思います。
私の娘もまさに現在進行形なので、その大変さはよく分かります。
そんな中で、お子さんについ手を出してしまうことを心苦しく思い辛くなっている。
まずお伝えしたいのは、あなたは、本当に子育てを頑張っていらっしゃる！！！と言うことです。
なので、必要以上にご自分を責めないでください。

<h2>子育てって大変な仕事なんです。</h2>子育てをしているときは、誰だってそんなに余裕はないはずです。 例え今お仕事をされていない人だって、毎日家事と子育てに追われていたら、心の余裕を持つと言うのは、簡単なことではないと思います。だって、そもそも自分の思い通りにはいかない生き物（あえてこう言います）の命を守りながら、一人前に育て上げなくてはならないのですから。 しかも、私たち人間は、ただ育て上げるだけでなく、社会的な存在として独り立ちさせなくてはならない責任を負っています。子育てって、なんと大変な仕事でしょうか・・・。 それなのに、やり方も教わらず、マニュアルもない中で、親になった瞬間から、その仕事をしているんです。だから、うまくできなくて当然です！

加えて、ご自身の仕事もなさっている。心身ともに余裕のない状態になっても仕方ないです。 人が持っている時間は、誰もが平等に24時間。 その中で、仕事と子育てと言う仕様の全く違う世界の中で、千手観音の如く役割をこなしているのですから、まずは自分にはなまるをつけてあげましょう。

わー、そんなこと言ってもらったことがないので、ちょっとこそばゆいですが…。ちょっぴり嬉しいです。

いやいや、もっとご自分のできているところを見ましょう。

わかっているけれど、手を出してしまうとおっしゃっていましたね。
これは、100％どんな方でも経験すること。というか、無意識にやっている方のほうが多いのではないでしょうか。
そんな中で、「あ～手を出しちゃったな…」と自覚されていること自体が◎です。

でも、手を出していたら自主性は育ちませんよね？

<h2>焦らないで。日々の小さな積み重ねが自立への近道。</h2>もちろん、これからの世の中で、子どもたちが幸せに自立していくためには、できるだけ手を出さずに、子どもが自分で考え行動できるように促していくことは大切です。 でも、それは一回何かをしたから身につくものではなく、大人になるまでの十数年をかけて、日々の小さなことを積み重ねながら身につけていけばいいのです。 だから、焦らないでくださいね。

<h2>体の疲れは心の疲れに繋がります。まずは自分を大切にしましょう。</h2>それよりも、今のあなたに必要なのは、ご自身の心のコップを満たすことです。 きっと、忙しい毎日の中で、ご自分でも気づかないうち疲れが溜まっているのかもしれません。体が疲れれば、心も後ろ向きになりがちです。 なので、まずはご自分を大切にしてください。<h2> ワンオペはやめて、誰かに助けてもらいましょう。</h2>時間的な余裕がないなら、誰かにヘルプを出したっていいんです。 パートナーの方や、ご両親など、甘えられる方がいらっしゃれば、お子さんを預けて自分のためだけの時間を取るのもおすすめです。 もし近くにそういう方がいらっしゃらないなら、お金を払ってでも、そんな時間をとってはいかがでしょうか？　 調べれば、お住まいの地域にも使える公共サービスもあると思うので、活用してみてください。

いつもいつも張り詰めていては、すり減ってしまいます。そんな状態では、お子さんにもいい影響はないので、ぜひ、ご自分を整えることを優先してみてくださいね。
私も応援しています！

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