教えてヨーコ先生

ヨーコ先生こと中曽根 陽子（なかそね・ようこ） 数少ないお母さん目線に立つ教育ジャーナリストであり、幸せな子育てを探究するマザークエスト代表。東洋経済education ✕ ICT、プレジデントオンライン、中学受験ナビなど多くのウェブメディアで執筆。『成功する子は「やりたいこと」を見つけている　子どもの探究力の育て方』（青春出版社）他著書多数。

イラスト：さぶぼーぼ（Instagram／<a href="https://www.instagram.com/sabubobo.i/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">@sabubobo.i</a>）

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今年は、久しぶりに制限なくお出かけもできる年末年始なので、楽しみたいなと思っています。冬休みだからこそできる楽しみ方ってありますか？

ほんと、制限なくみんなで顔を合わせられる年末年始って何年ぶりでしょうね。
これまでは実家に帰れなかったけれど、今年は帰省するという方も多いのではないでしょうか。普段は会えない親戚が集まる機会もあるかもしれませんね。

<h2>お正月は非日常の刺激的な体験をするチャンス</h2>私も、幼いころ、お正月に親戚が集まるのが恒例だったのですが、歳の離れた従兄弟たちと遊んだ記憶はいまだに鮮明で、先日何十年ぶりに集まったときに、みんなもそういっていたので、大事なことだったなあと思います。

そうなんですね。親戚の集まりってちょっと面倒な気もしていましたが、考えてみたらそういう機会って大事ですよね。

そうですね。そういう場所って、子どもにとっては非日常だし、めちゃくちゃ刺激的ですよね。実家が他府県にあるという方ならお正月の習慣も違うかもしれないし、普段はお目にかかれない食べ物を口にできるかもしれません。また、こういうときだからこそ、普段はできない遊びをやってみるのも良いですね。たとえば、カルタや百人一首、双六や羽付き、駒まわしや凧揚げなど、定番ですがやってみると案外大人も楽しいです。 おじいちゃんやおばあちゃんが、実力を発揮されるかもしれません。帰省されないという方でも、家族でこんな遊びをしたな、という思い出は子どもの心に刻まれます。 いまはオンラインのゲーム中心ですが、あえてこういったアナログなものに触れるって、 すごく大事なことかなと思います。 昔から日本人が受け継いできた国の文化ですから。

<h2>おせち料理を一緒につくって伝統文化を探究してみては？</h2>また伝統文化といえば、お正月の準備を一緒にするのはどうでしょうか？ たとえば、おせち料理を一緒につくってみるとか。おせち料理には一つずつ意味が込められているので、そんなことを話しながら、一緒につくったら、忘れられないお正月になるのではないでしょうか？ 私は、料理って究極の探究だと思っています。

おせち料理ですか。難しそうだし、手間がかかるのでつくっていませんでした。それに子どもが手を出すと余計時間がかかるのではと思ってしまいます

そうですよね。手間ですよね。

いまは何でも簡単に手に入りますが、あえて一手間かけて自分でつくってみる。 その行為を通して学べることはたくさんあります。一品だけでも良いので、一緒につくってみませんか？　 普段は時間に追われて、なかなかお手伝いもさせられないかもしれませんが、お正月の料理は年末にやるはずなので、時間はありますよね。

お正月に自分のつくった料理が食卓に並んだら、お子さんにとっても嬉しいし、自信にもなるのではないでしょうか？　毎年一品ずつレパートリーを増やしていくのも良いですよね。 まだ小さくてひとりではつくれないとしても、一部をお手伝いすることはできますね。

料理の匂いや味、一緒につくったときの会話、一緒に食べたときの光景。
そんな五感を通して入ってくる刺激と共に、豊かな記憶となってお子さんの心に刻まれていくはずです。

冬休みの過ごし方としては、当たり前のことばかりかもしれませんが、年末年始ならではの空気感を味わう良い機会です。

ぜひ味わってみてください。 みなさん、良いお年をお迎えくださいね。 &nbsp;

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